〇:あ〜よく寝たなぁ

小:あっおはよ〇〇君!!

〇:あっ小田倉さんおはよ

小:もう下の名前で呼んでよ(笑)




この人は小田倉麗奈さん
凄い清楚な見た目とかなりギャップがあるけど一応有名なお嬢様らしい

毎週月曜1限にあるよく分からないグループディスカッションの授業で席が隣で仲良くなった。


小:なにボッーとしてるの?

〇:いや大丈夫何でもないよ!

小:ふふっ変なの(笑)

〇:…//



笑顔がめっちゃ素敵だ



小:そうだ!〇〇君ってさ何かサークル入る?

〇:うーんバイトしたいから特に無いかな

小:え〜勿体ないよ 



んなこと言われてもなぁ…サークルって言われると高校時代思い出すから嫌なんだよね…



小:そう言えば〇〇君って高校の時何の部活入ってたの?

〇:野球部だよ

小:そりゃキツいね(笑)

〇:ホントだよ…朝5時に起きて、6時半から練習してそのあと16時半まで授業受けて21時半まで練習してその後23時から膨大な量の課題やって1時に寝てた

小:ブラック企業もびっくりなブラックさだ

〇:もう一日中動き続けた記憶しかないよ

小:練習とかって何してたの?

〇:泥水飲んだり、素手でトイレ掃除したり、死ぬまでノックしてた

小:いや昭和の部活じゃん

〇:はぁー大学もきっとそういうのばっかりなんだろうなぁ~

小:そんなサークルある訳ないじゃん

小:それでさゴルフサークル来てくれない? 

〇:ゴルフ?

小:うん

〇:僕絶対下手くそだしなぁ

小:大丈夫だよ(笑)

〇:そうかなぁ…

小:皆最初は下手だから(笑)

小:何なら3年やって未だにスコア200の先輩も居るし(笑)

〇:200って初心者が出す数じゃないの…

小:じゃあ決定ね!放課後室内ゴルフ場来てね!バイバイ

〇:あっちょっと…

小:ゴルフかぁ…ちょっとやってみたいかも





〇:ゴルフ場ってここかな

?:今日も頑張るぞ!

〇:結構広いなぁ…

?:えい!あっバタッ イテテ

〇:(えっ嘘でしょ…あれ空振りするの…

〇:あのぉ大丈夫ですか?

守:大丈夫だよ!もう麗奈ったらコツコツ♡

〇:変な人…

守:そう言えば君見ない顔だね?

〇:えっとまぁ…

守:はっ!分かった!

〇:ん?

守:麗奈の王子様だ♡

〇:はっ?えっ?

守:だって麗奈のこと助けてくれたし♡

〇:いやそれでも意味が分からないんですけど…

守:王子様じゃなきゃあんな良いタイミングで麗奈のこと助けてくれないもん♡

〇:いや確かにタイミングは無駄に良かったけど…

守:それに…

〇:それに?

守:凄いカッコいい顔してるもん♡

〇:えっ…//

守:麗奈は君のこと好きになっちゃった…//

〇:いきなりそんなこと言われましても…//

守:麗奈じゃダメかな?♡(ギュッ)

〇:あっいやそのぉ…

小:ちょっと麗奈先輩何してるんですか!

〇:あっ小田倉さん

守:えっ麗奈ちゃんの知り合いなの?

小:あぁっこの子は〇〇で私がゴルフサークルに見学させに来た子なんです

守:えっじゃあ麗奈の王子様じゃないの?

小:王子様?何言ってるんですか?

〇:なぁ小田倉さんこの人誰なの…

小:あぁっこの人は私のサークルの先輩の守屋麗奈さんだよ 


〇:どっちも麗奈なのややこしくて草

小:ちょっと抜けてる所はあるけど可愛くて優しい先輩だよ(笑)

守:〇〇君よろしくね♡

〇:よろしくお願いします〜

小:それじゃあまずはドライバーから打ってみようか

〇:ドライバーって…これ?

小:違う違うそれはアイアンって言うやつ

〇:へぇ~

守:麗奈ちゃんこれだよね♪

小:麗奈先輩それはパターですよ

守:えへへコツコツ♡

〇:いや経験者がそんな間違いすんなよ

小:まぁ取り敢えず見本見せるから見てて

〇守:は~い

小:1、2、3(ズコッ

〇:うぉ凄い伸びてる

小:じゃあ次は〇〇君やってみよか

〇:分かった…

守:〇〇君ファイト♡

1.2.3(バコッ

守:うわぁ凄い音

小:流石元野球部スイングが早い



その後もずっと打ち続けて楽しかった




小:じゃあ今日はこんなもんかな(笑)
〇〇君どうだった?

〇:凄い楽しかったです!

小:良かった!あっ私ちょっとボール片してくるね〜

〇守:…

守:二人きりだね♡

〇:あっはい…//

守:さっき言いそびれたけど麗奈は〇〇君のことが好きなんだ…//

〇:僕も麗奈さんのことちょっと気になってます…//

守:そうなんだ♡なら今度の土曜日空いてる?

〇:えっまぁ…

守:じゃあ土曜日デートね♡

〇:で…デート?

守:デート♡

〇:えっ…//

守:ふふっ可愛い♡

〇:ちょっとやめてくださいよ…//

守:もし〇〇君がサークル入ってくれたら何でもしてあげる♡

〇:何でも…//

小:あっ片付け終わりました!

守:あっ麗奈ちゃんありがとう!じゃあ麗奈帰るね!バイバイ〜♡

小:さようなら~

〇:…

小:じゃあ私達も帰ろうか

〇:あっうん

小:ねぇ〇〇君なんか顔赤くない?

〇:いやそんなことないよ…

小:まぁ全部丸聞こえだったから知ってるんだけどねぇ

〇:えっ…

小:あのね〇〇君

〇:はい…

小:実はね私も〇〇君のこと好きなの

〇:えっホント?

小:うん…じゃなきゃゴルフサークル誘わないよ…

〇:あぁっ…

小:でも〇〇君はやっぱり麗奈先輩の方が良いんでしょ?

〇:いやそれは…

小:良いよ嘘つかなくても…

〇:いやそんなつもりは…

小:でも…

〇:でも?

小:私は〇〇君が麗奈先輩と結婚するまであらゆる手を使ってでも粘るからね!

〇:えっと…

チュッ♡

小:こうやってアピールするから覚悟してね!

〇:は…はい…//

小:あっ言い忘れてたけど入部届出しといたから

〇:えっ?

小:じゃあね〜



そうして僕は結局サークルに入りカオスな毎日を迎えることになった。



小:おはよ〇〇君

〇:あっおはよ小田倉さん

小:いい加減下の名前で呼んでよ(笑)

〇:ごめんごめん(笑)

小:そんなことよりさ

(ギュッ)

〇:ちょっ麗奈何してんの…//

小:ふふっやっと下の名前で呼んでくれたね(笑)

〇:あっ…//

小:私の〇〇君だって見せつけないとね〜

〇:…//

守:あっ〇〇君おはよ♡

〇:おはようございます…

(ギュッ)

〇:あっ…//

守:麗奈の方が良い匂いするでしょ?

小:むぅ…







守:〇〇君あ〜ん♡

守:美味しい?

〇:いや一人で食べれるんですけど…

小:〇〇はやっぱり口移しだよね!ほら

〇:ううん

守:麗奈ちゃんズルい!



とまぁこんな感じで二人共アプローチが凄い



小:麗奈さんそろそろ決着付けませんか?

守:そうだね麗奈ちゃん

小:負けませんよ

守:それじゃあ勝ったほうが一週間〇〇を独占する権利ね

〇:やっぱゴルフで決着付けるんですか?

小:でもそれだと麗奈先輩が負けちゃうから…

守:ゴルフで勝負する!

〇:えっホントに大丈夫ですか?

小:やったぁ私の勝ちだ!〇〇君これからも一生愛し続けようね♡

守:ちょっと待ったぁ

小:待ったも何もドライバー飛ばないどころか空振りしちゃう麗奈パイセンじゃ無理でしょ

小:そうですよ

守:ふふっ甘いねキャラメリゼよりも甘いよ

〇小:うわぁムカつく…





〇:で麗奈先輩なんで会議室に来たんですか…

守:このゴルフゲームで決着付けるんだよ

〇小:ゲーム?!

守:ふふっ

小:ズルいですよ!

〇:まぁまぁ勝負しよう




守:やったぁ勝った

小:そんなぁ

〇:麗奈先輩ゲームだとリアルじゃあり得ないくらい上手いですね

守:〇〇君

チュッ♡

小:うぅズルいよ

一週間後にはまた勝負してました。