私は山﨑天。

大手広告代理店の新人社員だ。自分で言うのも恥ずかしいが明るく元気で仕事もできる女の子で、同期や先輩からも好かれている。そんな完璧的で究極的なキャリアウーマンの私だが、ひとつだけ悩みがあった。それは、同じ部署の先輩である○○に恋をしていることだ。○○は、イケメンで頭が良くて優しくて、クライアントからも信頼されているエース社員だった。入社してからずっと彼に惹かれていたが、彼には既に彼女がいるという噂を聞いていた。それでも、彼と一緒に仕事ができるだけで幸せだと思っていた。 ある日、私は、○○から突然呼び出された。彼は、「君に話があるんだ」と言って、会議室に連れて行った。私は、ドキドキしながら彼の後について行った。 会議室に着くと、○○はドアを閉めて鍵をかけた。そして、私に向かって真剣な表情で言った。

「でも、どうして今まで何も言わなかったんですか?」「実はね、君のことが好きなんだ」 私は、信じられないと思った。彼が自分のことを好きだなんて、夢のような話だった。でも、彼の目は嘘をついていなかった。彼は本気で自分に想いを伝えようとしているのだった。 「でも、先輩には彼女がいるんじゃないですか?」 「それは嘘だよ。俺に彼女なんていない。君以外に好きな人なんていない」と○○は答えた。


「それはね、君が新人だからさ。俺が先輩として君に手を出したらどう思われるか分からなかったし、君の立場も悪くなるかもしれなかったからさ。でも、もう我慢できなくなっちゃったよ。君の笑顔や仕草や声や香りが頭から離れなくなってさ。君が他の男に取られる前に俺のものにしたくてさ」と○○は言った。 そして、彼は私の手を握って引き寄せた。私は、彼の熱い視線に耐えられなかった。彼の言葉に心が揺れた。彼も自分と同じ気持ちだったのだと分かった。彼も自分を好きだったのだと分かった。 「○○さん、私も…私も○○さんのことが好きです」 「本当かい?じゃあ、俺と付き合ってくれるかい?」 「はい、付き合ってください」


「天…好きだ」


そうして、私達は会議室でキスをした。


その日から付き合うことになった。しかし、社内恋愛は周りにバレないようにしなければならなかった。二人は、仕事中は普通に接し、休憩時間や退社後にこっそり会っていた。会える時間は限られていたが、二人はそれでも幸せだった。 ある日、私達は会議室で密会していた。彼は彼女の髪を撫でて、彼女は彼の胸に頭を寄せていた。二人は互いに愛を囁き合っていた。 「天、俺は君が大好きだよ」 「○○さん、私も○○さんが大好きです」 「天、俺と一緒にいてくれてありがとう」 「○○さん、私も○○さんと一緒にいられてありがとう」 「天、俺とずっと一緒にいようね」 「○○さん、私も○○さんとずっと一緒にいたいです」 そうして、私達は再びキスをした。しかし、その時、ドアが開いた。そこには、驚いた顔をした同僚の大園が立っていた。 「えっ!?天ちゃんと○○さんが!?」 私達は慌てて離れた。同僚は、私達の関係を知ってしまったのだった。


コピーなんでこんなところで…!?二人とも、社内恋愛なんてしてるんですか!?」 松田里奈と○○は、言い訳もできなかった。彼らは、自分たちの恋がバレてしまったことに恐怖を感じた。彼らは、同僚に頼んで言いふらさないようにお願いした。 「お願いします、誰にも言わないでください…」 「そうです、どうか秘密にしてください…」 同僚は、二人の懇願に心を動かされた。彼は、二人が本当に愛し合っていることを感じた。彼は、二人に言った。 「分かりました、分かりました。誰にも言いませんよ。でも、○○さん後でここに来てくださいね。社内恋愛は大変なことですからね」 しかしその日から○○は私との接触を拒み始めた。


あまりの違和感に私はその夜尾行した。


○○は渋谷のホテル街で立ち止まり、誰かを待っていた。すると5分後に大園がやってきた。


「○○さん今夜もお願いしますね♡」


「おう…」

「もしかして先輩またあの子こと考えてるんですか?そんなこと思ってるならあの話ばら撒いちゃいますよ?♡」

「…」

「今は玲と気持ちよくなることだけを考えてください♡」


私は全てを悟った。彼女は○○と付き合う目的で○○を脅していたことを。

私は怒りで震えた。

そして私は無意識に青酸カリウムを買った。


「ねえ玲ちゃんお茶沸かしたけど飲まない?」


「ありがと天ちゃん!」


「ウッ苦しい…」

バタンッ…


「これで全てお終いだ。お前が悪いんだよ!あはははwwww」