春朗らかな4月、今日は清本商店への納品日です。

リヤカーに縄を載せて出発です。作業着は兄達のお下がりです。

肘はすり減り、膝は破れて口を開けている。

全体的にヨレヨレの服です。工場では.恥ずかしくない。

世間に出るには全く不適切な服です。

リヤカーを引いて大通りの近くに来ました。

前から3人の女学生が歩いてきます。

 

これは大変まずい、3人の内1人は初恋の人です。哀れなことに

私の片思いです。

隠れる横道を探すけど無い。こんなボロ服姿、見られたくない。

無情にも.、距離近く.なります。

 

天空の神々よ、私を助けて下さい。天馬が居たら、すぐに天空に連れて行け。

天地の神々よ、血を割り、空をふさぎ私を隠れさせよ。

 

願も虚しく、.距離は近くなります。賑やかな会話は、沈黙に変わります。

私は下を向いて、顔は上げられません。

二度とこの様な姿は見られたくない

13歳の恥辱に満ちた、若き日の苦い思い出です。