おお、既に「オカン」に切り替えている方がちらほら。
私の「ハンナとハンナ」の感想もそろそろ切り上げねば。

一日おいてしまったら、頭の中が散漫になってしまいました。
その上で書きますので、優しい目で読んでいただけると嬉しいです。

あくまで個人的な意見ですので、「そうじゃないだろ!」と思われる方も優しくしてくださいね^^;

「ハンナとハンナ」は今回初めて観て、しかも1回だけ。
その中で感じたことというのは、どうしても茉奈ちゃんと佳奈ちゃんの比較になってしまったことです。
どちらがどう演じていて、どういう長所、どういう短所があるのかを、比較している私がいました。

はっきり言って、まだ二人とも穴だらけだと思います。
でも、伸びしろは十分にある。
それを特に感じたのは佳奈ちゃんのほうでした。

私には、コソボ人ハンナに「茉奈」ちゃんが見え隠れしていたんです。
劇が終わって、二人が舞台に出てきて挨拶する。
いつもの笑顔で挨拶する茉奈ちゃんと、コソボ人ハンナに大きな違いを感じなかったのです。
どこかおかしいのかな?
後ろに重い歴史・現実を背負うハンナを演じていたと言ってしまえばそれっきりですが、それでも16歳には見えなかったのです。

佳奈ちゃんは、しっかり16歳を演じていたと思います。
だから、前半の激しい差別をする小生意気なイギリス人ハンナも、後半の迷い、困り、籠もってしまう弱いイギリス人ハンナも、その素直さをはっきりと分けて演じられていたと思います。16歳の姿だと思いました。
また、おばあちゃんのマネなどの演技も、演じ分けがうまかったのは佳奈ちゃんのように感じました。

更に、(その1)で書いたように気を抜かない演技をしていたのは佳奈ちゃんのほうだったと思っています。意識して(その1)を書きました。
会場にいた方には少しお話しましたけれど、茉奈ちゃんは佳奈ちゃんの演技中に存在感がなくなってしまう。でも、佳奈ちゃんは茉奈ちゃんの演技中も後ろに「居る」。上演時間の間、ずーっとイギリス人ハンナを感じさせてくれました。
力加減がまだわからないのか、そのせいで終了後はズタボロになったのだと思っているのですが、そこはまた要領なのだと思っています。伸びしろの一つですね。

私はいつも観る側だったので、演技論のようなものはわかりません。
ただ、現時点で魅力を感じたのは佳奈ちゃんでした。
目で演技する傾向が強い茉奈ちゃんにはテレビドラマや、もしかしたら映画のほうが合っているのかもしれません。


とはいえ、できればこの「ハンナとハンナ」をライフワーク的に演じていくと良いなと思いました。
二人の成長とともに「ハンナ」も成長する。
それを観ていきたいという欲が私にあるからですね。

また「ハンナとハンナ」に出会えますように。
そう思います。