トレーラーの配線の話 | エステクニカルワークス

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今日は配線の話をしますね。

 

ボートトレーラーやカーゴトレーラーなどを所有している方は国産、輸入トレーラーにかかわらずテールランプやウィンカーの不点灯を一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

 

 

お店に修理を依頼したことがある方ならお分かりかと思いますが時間と費用が結構高くなることがあります。

 

 

テールランプ内の一部LEDの不点灯やマーカーであれば交換すればすぐ直るのですがそうではない場合もあります。

 

 

こちらの写真をご覧ください。

 

これはトレーラーの配線なのですが白色の配線が元からついていたもので緑色の配線が新品です。

 

 

白色のほうは黒くなっています。

配線はほとんどのものが「銅」でできており本来は綺麗な10円玉のような色をしています。

 

 

銅は酸化すると黒色になり変質してしまいます。

こうなると電気を通すことができず不点灯の状態ができてしまいます。

 

 

黒くなる過程としてまず表面から黒くなっていくのでこすると粉が出てきれいな銅がでてて、この状態であれば電気を通すことができます。

 

不点灯の時に

「どこかわからないが配線を触っていたら点灯する時がある」

ということが起きるのはギボシ端子などでかしめた部分が

動かすことによりねじれて擦れ、

表面の黒い酸化した銅がはがれて綺麗な銅が露出し電気が流れるためです。

 

こうなると同じ年月を風雨にさらされているわけですから

一か所だけで起こっているとは考えにくいので

配線をすべて取替しなければなりません。

 

 

 

さらに写真の白線のように表面だけではなく

内部まで酸化が進んでしまうと

本来の銅自体の柔軟性がなくなり

少し引っ張るだけでちぎれてしまいます。

外側の被膜は破れないことが多く中の銅線だけちぎれてしまうので見た目は普通でも断線していることが多々あります。

 

 

これも見た目ではわからないため原因究明に時間がかかってしまいます。

 

 

配線を全交換する作業自体は難易度は低いのですが

意外に大変です。

手が入らないフレームの中に配線を通さなければいけないので

途中で引っかかったり

絡まったりして時間がかかってしまいます。

 

 

これがトレーラーの配線の修理が大変な理由です。