イタリア入りする前に、ちょっと私とイタリアの関係のお話を。


いまからちょうど10年前の1999年にイタリアへ留学しました。
10年ひと一昔と言いますが老人、あのころは通貨がユーロではなく
リラというものだったのです。


100リラが7円ぐらいだったので、ケタが大きいんですよね~。
「スカート5万リラ」とか見ると、「げ、高っかーえー」とやめる
のですが、あとで冷静に計算すると4千円しない激安商品
なんてことがよくありました。
なんたって、家賃が50万リラ!(3万5千円ですよ)



事務手続き(ビサ取得や学校の探し方など)は、
まだインターネットが出始めだった私のころの話など
全く役に立たないと思うのでてんとうむし、留学前のことについて。




留学前、私は大学を卒業して就職したばかりでした。
大学卒業旅行で行ったイタリアにどうしても住んでみたくて、
そのためにはとりあえず「留学」だろうという単純な思いつきから
まずイタリア語の勉強と貯金を始めました。



そして入社2年目の12月に会社を辞めて、1999年1月から
イタリアへ行こうと決めた私は、前の年の夏あたりから
家族や周りにその決意を話し始めました。



いやー、色んな反応がありました。
身近な人ほど心配し、「行ってどうするのか」「会社を
辞めていいのか」「イタリアは危なくないのか」などなど。
特に親は本当に心配したと思います。



とりあえず周囲を説得するために、「こういう試験があるから
合格して、帰国後はイタリア系の企業に勤めるか、
勉強がんばって通訳を目指す」みたいなことを言っていましたが、
はっきり言って、その当時はイタリアに行った後どうなるか
全然分かっていませんでした。


長くなったので、つづきは次回
パー