こんにちは。
年度が変わり、ひと月あまり。五月病とまではいかなくとも、少し体調を崩しやすい時期でもあります。そういう時こそ歌って、元気を取り戻していきましょう!
さて、最近、2人の方から同じようなご質問がありました。
Q. 歌の中で声を裏返す、地声から裏声に切り替えるにはどうしたらいいですか?
A. まずは、喉の使い方のバランスがとれて、裏声も地声も使い分けができる状態が作れているのが大前提です。
それができていた、と仮定しての話になりますが、ひっくり返したい音の、一つ前の音を少しはっきり目に出すとひっくり返しやすくなります。これは、裏技的なもので、やり過ぎると声のバランスが崩れてしまうので気をつけてくださいね。
また、「裏声で出しやすい音」と「地声で出しやすい音」、2つの音を行き来する練習をして、地声から裏声に移るときの、力加減を記憶する、というのも良いようです。基本的には裏声になるときに、虚脱感を感じる方が多いようです。
*これに関しては、武田梵声先生著の「ボーカリストのためのフースラーメソード」で紹介されている「オクターブレジストレーション」を 参考にしています。
上述の生徒さんお二人は、それぞれ中島美嘉さんの「雪の華」、米津玄師さんの「Lemon」の中でうまくひっくり返しを起こせるようになられました。
声をひっくり返したときの、なんとも言えない切ない感じが出せると、表現の幅が広がりますよね。変に力んだりしないように気をつけながら、試してみて下さいね。