こんにちは。
今日は歌への感情移入についてTipsです。
わたしがボイストレーニングに通い始めてから初めての発表会に出る時に、先生から
「(人前で歌うときは)歌は感情的に、でも同時に冷静な自分もどこかにいなければいけない。」
と言われたことが、すごく印象に残っています。
美空ひばりさんも、「悲しい酒」などで、ホロリと涙をこぼされたりしますが、歌声には一切影響がありません。普通なら、声が震えてしまうところだと思いますが、感情移入しつつもどこかに冷静さん保っているからできることなのでしょう。
人前で歌う時には、緊張やお客様の熱が高じて興奮状態になり、曲の中に感情が入り過ぎると、それに振り回されそうになることもあります。それが功を奏することもありますが、本来歌えるはずの歌が歌えなくなることが往々にしてあります。また、少しシビアな言い方をすると、ステージに対する責任感が欠如しているとも言えます。お客様は、歌い手が感情に振り回されているのを観に来ているのではなく、音楽を聞きにきているのですから。あ、カラオケで楽しむのは別ですよ。大いにはっちゃけましょう。
感情に振り回されそうな時は、自分に「いったん、落ち着こう!」と言い聞かせてみてください。そうすると自分が今何に集中すべきなのか、が見えてきます。
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人前で歌う、ということの凄さを最近本当に感じます。その身一つでその場、その時間を満たさなければいけない。全てを引き受けなければいけない。ともすると、心が折れそうになることがあります。ですが、そういう時こそ冷静に居なければいけない。
アーティストの方々は、それが連日連夜のことです。そう思うと、天性で肝が据わっている人でないと人前では歌えないように感じます。
ですが、もともと肝が据わってなくとも、メンタルは鍛えることができます。何かあってもまずは「いったん落ち着こう!」と言い聞かせ、ゆったりと呼吸をする。そして向き合うべき対象を冷静に見極める。そんな風にありたいですね。