こんばんは。
今日は、ボイストレーニングの習慣づけについてTips(ちょっとしたヒントやアイデア)をシェアしていきたいと思います。
みなさんは、練習をいつ、どの程度されていますか?
大人になると、お仕事や家の用事に追われ、なかなか時間が取れない、という声をよくお聞きします。
過去の記事で練習の仕方について書きましたが、練習は習慣づけてこそ力を発揮します。毎日、5分でも10分でもいいので、できなければ、30秒発声練習の一つをやるだけでもいいです。習慣化にチャレンジしてみてください。
私がいま習慣にしていることは、朝、起きぬけにヨガをして、そのあと必ずピアノに触る、電車の中で軽い瞑想をする、外出先ではひと気のないところで小さい声でできる発声練習をする、帰宅後すぐさまお風呂に入り、喉周りをあたためる、夕食後に歌の練習を必ずする、寝る前にヨガをしてお笑いの動画を少しみてから寝る、etc...
上記の習慣は、歌のためにやっていることばかりです。ヨガは心と体のリセット、リフレッシュ、ピアノはレッスンでの伴奏を上手に弾けるようになるため、瞑想は心
の波を穏やかにして落ち着いてレッスンやライブに臨むため、寝る前のお笑いは、体の緊張を緩和し、1日の力みを抜くためです。
そういった習慣を取り入れてから、自分に自信がつき、そのおかげで色々な物事に取り組む時に不安が減りました。
ポイントは、毎日必ずすること、例えば朝起きる、ご飯を食べる、帰宅する、寝る、などの行為に紐づけて組み込んでいくことです。夕食のあとは歌の練習をする、と決めておけば体が自動的にその行為に動くようになります。
また、習慣化をし始めるときは、ばかばかしくなるくらい、簡単なことを目標にすること。たとえば、毎朝ピアノを練習する、という習慣を身に付けたければ、朝起きたらすぐさまピアノの前に座る、ということを目標にしてみる。たくさん練習できたらいいですが、どうしても時間がなかったり、気力が出ないときは、ピアノの前に座るだけでも構わない、というくらいまでハードルを下げるがコツです。私も実際、ピアノの前に座っていくつかのコードをおさえるだけ、なんていう日がありました。そして、もし、それさえもできない日があっても、自分を責めないことです。今日は今日、明日は明日です。気持ちを切り替えて次の日からまた習慣化に取り組むだけです。そうやって、毎日やるようにすると、練習にとりかかるときのハードルがさがります。練習もっとやろうという気持ちになってきます。やらないと気持ち悪いと感じるようになればしめたものですね。
ちなみに歌の場合は、フースラーの『うたうこと』という本によれば歌の練習は「短く、よりしばしば」行うのがいいと書かれています。人間の耳の集中力は7分程度と言われています。歌を志す人は短い練習を1日中繰り返すのが良いようです。
歌手のミーシャさんは1日四時間練習に時間を割かれているそうです。昨年の紅白でのパフォーマンスはデビュー当時とは比べものにならないくらい、バックバンドの方々との一体感があってかっこよかった印象が残っています。それも練習の積み重ねがあってこそなんだろうなあ、と感じていました。
練習をしていないなんて根性がない、とか気合が足りないとか、プロ意識がない、とか責めるのはナンセンスです。人間、気合で出来ることには限界があり、継続的に続けていくには、意志の力に頼らなくてできる、仕組みづくりなどの工夫を淡々とするだけでいいのです。
いろいろなことを諦めてしまわず、毎日1ミリでも進む。その先に大きな成功がかならずあると思います。
今日のTipsに関してはスティーヴン ガイズさんの『小さな習慣』という書籍によるところが多いので、よかったら読んでみてください。きっと毎日を豊かにしてくれると思います。
https://www.amazon.co.jp/小さな習慣-スティーヴン・ガイズ/dp/4478065772