バレリーナの、しなるように伸びたつま先は憧れますね
あの美しいつま先があってこそ「バレエ」と言えるのではないでしょうか
他のダンスや舞踊を見ていても、あそこまでつま先を伸ばすことはないように思います。
ましてや日常生活において「つま先を伸ばす」なんて動作はないに等しいです。
だからこそ「つま先を伸ばす」ということを意識するのは難しいかもしれません。
レッスンでは振りを覚えたり、他の注意すべき点(引き上げ、ターンアウト、膝を伸ばす、腕の使い方や首のつけ方etc...)に気を取られて
つま先を伸ばすことをついうっかり忘れてしまうということも
そんな、簡単なようで難しい「つま先を伸ばす」ときの意識について考えてみましょう
「つま先を伸ばして」と言われてまずやりがちなのが足指の関節を曲げて、
ギュッと固めてしまうことです。
これではつま先を『伸ばす』どころか『縮めて』しまっています
曲げるのは足の指の付け根の関節だけです
足指の関節は折り曲げずに出来るだけ伸ばします
わかりやすく手の関節で確認してみましょう
指には関節が2つあり、指の付け根部分に3つ目の関節があります。
腕の力を抜いた状態で、指の2つの関節を曲げてみます。
そうすると肩や肘や上腕、前腕に力が入るのが分かるかと思います。
触ってみるともっとハッキリわかります。
固くなり、腕全体に力が入っています。
それに対して、指の付け根部分の関節(3つ目の関節)を曲げてみます。
こちらはそれほど腕に力が入らないのが分かるかと思います。
つまり、指の2つの関節は曲げず、付け根部分の関節だけ曲げることが重要ということなのです
これは足の指でも同じです
つま先を伸ばそうとして指の2つの関節を曲げると
脚全体に力が入るだけで、残念ながら甲は出てきません(´_`。)
本当につま先(指先)は伸ばすのです
そして足首も伸ばして、甲も伸ばします!
力は入れずに、脚全体が遠くへ遠くへ伸びていくように伸ばします