条文の大切さを指摘している文献を、このblogでは紹介していきたいと思います。


大垣尚司『金融と法』(有斐閣・2010年)17頁

「なお、大学で取り扱う基礎的な法律は条文だけでなくそれにまつわる判例や学説の蓄積を身につけないと理解できないことが多いので、法律そのものより教科書や実務書の解説を先に読もうとする者が多い。しかし、金融の実務で登場する技術的な法律は、頻繁に改正されるため解説書の内容が正確とは限らない。一方、条文そのものは基礎法と違って解釈の余地がないように、かなり詳しく書かれている(読みにくくはあるが・・・)。常に条文から始める癖を身につけて欲しい」


金融に関する法律について書かれたものですが、「常に条文から始める癖を身につけて欲しい」というメッセージは、全ての法律にあてはまると思います。