以前にも書いたように、スペイン語は日本人にとって比較的発音しやすい言語です。しかし、アクセントのつけ方に悩む方もいると思います。


そういうわけで、今回はアクセントについて少し話したいと思います。


実はスペイン語のアクセントにはルールがあって、それさえ覚えてしまえば新しい単語でもすぐにアクセントの位置がわかるようになります。

以下の内容をより理解できるように、最初に音節(sílaba)について簡単に話したいと思います。



<音節について>
音節とは、英語で言うところのシラブル(Syllable)で、ひとつの音のまとまりのことを言います。


例えば、「estudiante」という単語は「es.tu.dian.te」という風に分けられます。このそれぞれの部分をを音節と呼び、この例で言うと「estudiante」という単語は4音節に分けることができるということです。


もし音節の分け方がわからない場合は、辞書を引いてみてください。親切な辞書は、各単語を音節ごとに「・」で区切ってあります。例:Lec・ción




それでは本題のアクセントについて話したいと思います。


<アクセントについて>
スペイン語にはアクセントマーク(’)のついた単語とそうでない単語があります。ではどのようなときにアクセントマークがつくのでしょうか?


以下にアクセントに関してのルールを挙げます。


(1) 基本的に、1音節の単語にはアクセントはつきません。しかし、もし同じ発音意味の違う単語がある場合は、それらを区別するためにアクセントをつけることがあります。


A. 1音節の単語例
- [Es], [con], [yo], [la], etc…


B. 1音節で同音異義語の例
- [de(~の),dé(darの命令形)], [el(その), él(彼は)], [mi(私の), mí(私を)], [si(もし), sí(はい)], [tu(君の), tú(君は)], etc…



(2) 単語の最後の文字が母音(a,e,i,o,u)「-s」もしくは「-n」で終わる場合は、最後から二番目の音節にアクセントがきます。そのルールに則らない場合、アクセントマークをつけます。以下の例ではわかりやすいように、各単語を音節ごとに[ . ]で分けて、アクセントのつく位置を太字にしてあります。



A. 母音で終わる例
- [ca.sa], [pe.rro], [hom.bre], [.xi.co], [es.], etc…


上記の例の通り、最後から2音節目にアクセントの来る単語にはアクセントマークはつかず、それ以外のところにアクセントが来る場合はアクセントマークがついていますよね。


B. 「-s」で終わる例
- [gra.cias], [pro.fe.so.ras], [me.nos], [a.di.ós], [ja.po.ne.ses], [ja.po.nés], etc…


この例でも同じことが言えます。注意するのは、単数の「japonés」にはアクセントマークがつき、複数の「japoneses」にはアクセントマークがつかないという点です。これは、複数形になったことで、アクセントの位置が最後から2番目になったためです。


C. 「-n」で終わる例
- [es.tu.dian], [Car.men], [lec.ción], [Ja.pón], [co.mu.ni.ca.ción], etc…


ここでも、同じく最後から2番目にアクセントが来る単語にはアクセントマークはついていませんね。スペイン語の「-ción」は必ずアクセントマークがつきますが、複数形(-ciones)になるとアクセントマークはつきませんので注意してください。



(3) 単語の最後の文字が「-s」と「-n」以外の子音で終わる場合、一番最後の音節にアクセントがきます。そのルールに則らない場合、アクセントマークをつけます
- [pa.pel], [na.cio.na.li.dad], [re.loj], [.piz], [ár.bol], etc…


(4) 疑問詞には必ずアクセントがつきます。

- [qué], [dón.de], [.mo], [cuál], [cuán.do], [cuán.to], [quién], etc…


(5) どの単語でも、最後から3音節目にアクセントがくる場合は必ずアクセントマークがつきます。

- [.si.ca], [exá.me.nes],[.la.ba], etc…


(6) 母音が2つ以上連なった場合で「i」もしくは「u」にアクセントがくる場合もアクセントマークがつきます。

- [.a], [frí.o], [ba.úl], [a.va..o], etc…


(7) 同じ発音・綴りで違う意味の単語がある場合に区別するためにアクセントマークが使われることもあります。

- [so.lo(唯一の), .lo(ただ・・・だけ)], [es.te(これ), és.te(この)], etc…



以上です。実際に発音する際に注意すべき項目は、(2)と(3)くらいだと思います。この(2)と(3)さえ覚えておけば、後はアクセントマークがついているはずなので、どこにアクセントを置くかはわかると思います。ほかの項目は表記の際に注意してください。



今日は時間について学びましょう!

まずは今の時間を聞くにはこういいます。↓
¿Qué hora es? [何時ですか?]What time is it?

そして時間を答えるには、
1)1時の場合
Es la una. [1時です]It's one.
2)それ以外の場合
Son las ...(数字) […時です。]It's....
例:Son las tres./Son las doce.

まず、注意しなければいけないのは、時間はすべて女性形と言うことです。なので、冠詞は「la(s)」になります。
なぜ、1時とそれ以外で言い方が変わるかというと、実は数字の後の「hora 」が省略されているからだそうです。なので、1時は「una hora .」で、それ以外は、例えば、「cinco horas」という風になります。

数字を復習したい方はこちらから


もちろん、時間の言い方はもっとありますよね?以下にその一例を挙げておきます。
<「~時・・・分」と細かく言う場合>
・Son las cuatro y cinco. [4時5分です。]It's four five.
・Son las ocho y veinte. [8時20分です。]It's eight twenty.
このように、「y ...(数字)」を時間の後につけてください。

<「~時半」と言う場合>
・Son las siete y media .   [7時半です。]It's seven thirty.
・Es la una y treinta. [1時半です。]It's one thirty.
このように、時間の後に「y media 」か「y treinta」をつけてください。

<「~時15分」と言う場合>
・Son las dos y cuarto . [2時15分です。]It's two fifteen.
・Son las cuatro y quince. [4時15分です。]It's four fifteen.
このように、時間の後に「y cuarto 」か「y quince」をつけましょう。「cuarto」と「cuatro」は似ているので間違えないようにしてくださいね。

<「~時・・・分前」と言う場合>
・Son las nueve menos cinco. [9時5分前です。]It's five to nine.
・Son las diez menos cuarto . [10時15分前です。]It's quarter to ten.
・Es la una menos quince. [1時15分前です。]It's quarter to one.
このように、時間の後に「menos ...(数字/cuarto )」を付け足してください。




それでは次に、特定の出来事が何時にあるかを聞いて見ましょう。
・¿A qué hora   es la clase de español? [スペイン語のクラスは何時ですか?]What time is Spanish class?
-La clase es a las nueve. [そのクラスは9時です。]The class is at nine.

・¿A qué hora es la fiesta ? [パーティは何時ですか?]What time is the party?
-A las siete y media .   [7時半です。]At seven thirty.

このように、「~は何時ですか?」と聞く場合は、「¿A qué hora (...)?」と言います。そして、答えるときは時間の前に「a」を入れるのを忘れないようにしましょう!


その他の時間に関する便利な表現も覚えましょう!
「~時丁度」
・Son las dos en punto . [2時丁度です。]It's two o'clock sharp.

「正午/昼の12時」
・Es el mediodía . [お昼の12時です。]It's noon.
・Son las doce del día. [午後12時です。]It's twelve p.m.


「夜の12時」
・Es la medianoche . [深夜12時です。]It's midnight.
・Son las doce de la noche . [午前12時です。]It's twelve a.m.


「朝の(午前)~時」
・Son las ocho y cuarto de la mañana . [朝の8時15分です。]It's eight fifteen in the morning.
<注意>名詞の「mañana 」は「朝」、副詞の「mañana 」は「明日」という意味です。この場合は「朝」です。

「昼の(午後)~時」
・Son las tres de la tarde . [昼の3時です。]It's three in the afternoon.


「夜の(午後)~時」
・Son las diez y media   de la noche . [夜の10時半です。]It's ten thirty at night.


「分」
・Son las diez y tres minutos . [10時3分です。]It's ten and three minutes.


「秒」
・Nueve segundos . [9秒]Nine seconds.


「とき、時間(一般的な)」
Tiempo
・No hay tiempo que perder . [一刻の猶予もならない。/時間がない。]There's no time to lose.

最後に、音で聞いて覚えたい方のためにリンクを張っておきます。

Listen to Native Sound Recordings to Understand Telling Time in Spanish

こちらのサイトのスピーカーマークをクリックするとネイティブの発音が聞くことができます。


今回はここまでです。これで、時間を聞くことも、答えることもできますね!


新出単語の意味・発音は単語帳 でチェック!
 


今回は、すでに前のLecciónでも出てきた動詞、「ser」と「estar」について学びましょう。この二つの動詞は両方とも「・・・である(to be)」と訳されるので、基本単語ですが使い方に注意が必要です。

ですが、その前に主語代名詞について触れたいと思います。

・主語代名詞

単数 複数

スペイン語 日本語 英語 スペイン語 日本語 英語
一人称 yo
[ヨ]
私は I nosotros *3
[ノトゥロス]
私たちは
(男性/男性+女性)
we




nosotras *4
[ノトゥラス]
私たちは
(女性のみ)
we
二人称 tú *1
[トゥ]
君は you vosotros *5
[ボトゥロス]
君たちは
(男性/男性+女性)
you




vosotras *6
[ボトゥラス]
君たちは
(女性のみ)
you

usted (Ud.) *2
[ウス]
あなたは you ustedes (Uds. ) *7
[ウスデス]
あなたたちは 
(性別問わず)
you
三人称 él
[る]
彼は he ellos *8
[ヨス]
彼らは
(男性/男性+女性)
they

ella
[ヤ]
彼女は she ellas *9
[ヤス]
彼女らは they
*1: 「tú」は親しい間柄で使われる二人称単数の代名詞です。家族、友人、子供相手に使われます。
*2: 「usted」は「tú」よりも丁寧な二人称単数の代名詞です。少し距離を置いた感じの表現です。会社の上司、学校の先生、年上の人相手に使われます。省略形の「Ud.」も使われることがあります。
*3: 「nosotros」は自分を含む男性のグループ、もしくは男性と女性のグループを指し示す一人称複数の代名詞です。
*4: 「nosotras」は自分を含む女性のみのグループを指し示す一人称複数の代名詞です。
*5: 「vosotros」は男性、もしくは男女のグループを指し示す[tú]の複数形です。スペインでは使われますが、中南米の国では使われることはありません。中南米では代わりに「ustedes」を使います。
*6: 「vosotras」は女性のみのグループを指し示す[tú]の複数形です。「vosotros」同様、中南米では使われません。
*7: 「usted」の複数形です。スペインでは丁寧な表現ですが、中南米では[tú]の複数形としても使われます。省略形の「Uds.」も使われることがあります。
*8: 男性と女性のグループを指すときも使われます。
*9: 女性のみのグループを指すときに使われます。


上の表を見ていただいてもわかるように、スペイン語には「それは(it)」に相当する単語がありませんので、もし「それ」を主語にしたいときは、主語を省略してください。
例: Es un problema. [それは問題だ。]It's a problem.



それでは本題の「ser」と「estar」に入りましょう。なぜ主語代名詞をはじめに覚えたかというと、動詞は主語によって変化するからです。ちなみに「ser」も「estar」も不規則変化をするので、がんばってすべて覚えましょう!中南米のスペイン語を中心に学びたい方は、「Vosotros/as」の変化形は覚える必要はありません。
・ser
ser 「・・・である、になる」(to be)

主語
スペイン語 日本語 英語
単数 yo soy
[イ]
私は・・・である。 I am
eres
[レス]
君は・・・である。 you are
Ud./él/ella es
[ス]
あなた/彼/彼女は・・・である。 you are./ he/she is.
複数 nosotros/as somos
[モス]
私たちは・・・である。 we are
vosotros/as sois
[イス]
君たちは・・・である。 you are
Uds./ellos/ellas son
[ン]
あなたたち/彼ら/彼女らは・・・である。 you/they are

基本的な「ser」の用法を説明します。
1.人やものを指し示す。
-¿Quién es ella? [彼女は誰ですか?]Who is she?
- Es Marta. [彼女はマルタです。]She is Marta.
-¿Qué es? [それは何ですか?]What is it?
- Es un lápiz . [それは鉛筆です。]It is a pencil.

下線が引いてあるのが「ser」の変化形です。スペイン語では何を指し示しているかわかる場合主語の省略が可能です。最初の例の場合、質問文に「ella」と出ているので、答えのときに繰り返す必要はありません。
「Quién」は人を尋ねる「誰?」、「Qué」はものを尋ねる「何?」という意味です。

2. 所有物を示す。

-¿De quién es? [それは誰のですか?]Whose is it?
- Es el cuaderno de Juan. [それはフアンのノートです。]It's Juan's notebook.
-¿De quiénes son? [それらは誰のものですか?]Whose are they?
- Son los lápices del chico. [それらはその男の子の鉛筆です。]They are the boy's pencils.

「de」は所有を示す前置詞です。「~de・・・」は「・・・の~」という意味になります。「誰のもの?」という意味のスペイン語は「de quién」と二単語になりますのでご注意を。
「de」の直後に「その」という意味の冠詞「el」がくる場合は、二つの単語がくっついて、「del」となります。「de el」とは絶対にならないので注意しましょう。

3. 出身を示す。

-¿De dónde es usted? [あなたはどこの出身ですか?]Where are you from?
- Soy de Japón. [私は日本出身です。]I'm from Japan.
-¿De dónde eres? [君はどこ出身?]Where are you from?
- Soy de México. [私はメキシコ出身だよ。]I'm from Mexico.
-¿De dónde es Javier? [ハビエルはどこの出身ですか?]Where is Javier from?
- Es de Puerto Rico. [彼はプエルトリコ出身です。]He's from Puerto Rico.

これらは Lección 4 -自己紹介-  で学んだので大丈夫ですね。

4. 職業を示す。
-Juan es médico . [フアンは医者です。]Juan is a doctor.
-Ellas son estudiantes. [彼女らは生徒です。]They are students.
-Marta es una profesora excelente. [マルタは素晴らしい教師だ。]Marta is a excellent professor.


スペイン語では職業のみを答える場合、冠詞がつきません。しかし、その職業を説明する形容詞がつく場合は冠詞がつくので注意してください。





今の段階では、この4つの基本形を覚えておけば大丈夫です。後々、新しい用法が追加していくと思いますので、そのときになったらまた覚えていきましょう。




次は「estar」についてです。
・estar
estar 「・・・である、いる」(to be)


スペイン語 日本語 英語
単数 yo estoy
[エスイ]
私は・・・である。 I am
estás
[エスス]
君は・・・である。 you are
Ud./él/ella está
[エス]
あなた/彼/彼女は・・・である。 you are./ he/she is.
複数 nosotros/as estamos
[エスモス]
私たちは・・・である。 we are
vosotros/as estáis
[エスイス]
君たちは・・・である。 you are
Uds./ellos/ellas están
[エスン]
あなたたち/彼ら/彼女らは・・・である。 you/they are
では、「estar」の用法について簡単に説明します。
1.場所を示す。
-Estoy en casa. [私は家にいます。]I am at home.
-Los libros están cerca del lápiz . [それらの本は鉛筆の近くにあります。]The books are near the pencil.

下線が引いてあるのが「estar」の変化形です。場所の表現方法は後のLecciónで詳しく説明したいと思います。


2.状態を示す。
-¿Cómo estás? [調子はどう?]How are you?
- Estoy bien. [元気だよ。]I'm fine.
-Inés está enferma hoy . [今日、イネスは病気です。]Ines is sick today.

このように、人やものの状態や調子を述べるときにも「estar」は使われます。



このほかにも用法はありますが、今はこの基本用法を覚えておいてください。



一般的に言われている「ser」と「estar」の違いは、「ser」は永続的なものを、そして「estar」は一時的なものを指すときに使われるそうです。覚えておきましょう!


だいぶ長くなってしまったので、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。また、「ser」と「estar」については記事にしたいと思っていますので、そのときまでお待ちください。


今回から、新出単語を単語帳にリンクしましたので、意味や発音の確認はリンク先の単語帳でお願いします。

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