fuyusawaのブログ

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一応、ご注意を。
大した事は書いてませんが、
この先の感想には史実でのネタバレを含んでます。
 
さてさて江戸編の始まりです。
お殿様LOVEな吉之助どんは江戸行の道中から
ワクワク感が溢れてますわ。
しかも勤務地は憧れのお江戸。
BGMまで軽やかに~♪
寮長(?)や門限は厳しくとも、
有村どんと大山どんと合流して楽しい楽しい江戸生活の始まりだ!

浮かれて歓楽街の品川宿へ繰り出せば、
ふきちゃんと驚きの再会。
ふきちゃん、江戸まで流れ着くのは大変だったはずなのに、
明るく前向きな娘さんで良かったです。
お顔が美しかったのも幸いしたのかもしれません。
こーいう幼馴染や知り合いと遊郭で再会のシチュエーションですと
大抵、切なかったり、悲しかったり、恋が芽生えたりするのですけど
いかんせん今年の吉之助どんは殿一筋の純情派で、
再会を喜ぶだけの健全なまま終わりました。
ま、ふきちゃんにもイイ人が居て、将来が明るそうで何よりです。
で、そのイイ人とは謎の男ヒー様。
いや、大半の視聴者は事前情報で彼の正体は
分かってはいるんですけどね。

遊んで、喧嘩して、門限遅れて、掃除の罰当番。
どこの学園ドラマかと思えるほどの青春真っ只中な
所帯持ちやバツイチの男ども。
江戸まで来て何やってんの?
と思わなくもないんですが、彼らもまだ若いってことで(^^;。
気分は現代の大学生がニューヨーク留学したって感じ?
幕末なのにこの突き抜けた明るさとヒー様騒動で
つい先日まで放送されていた「ブシメシ」を連想しましたわ。
今年の大河はそういう路線でいくのでしょうか?
 
ヒー様の正体は、後半で吉之助どんにあっさりバレました。
近い将来、敵味方で戦うとは夢にも思ってない二人です。
そーいえば篤姫様とも敵味方に分かれるんでしたね。
どういう訳か吉之助どんを気に入っている篤姫様。
将来、江戸に攻め入ろうとする吉之助どんに何を想うのか。
にしても
吉之助どん、もう少し礼儀作法を覚えた方が宜しいかと。
他藩の殿様や若様に馴れ馴れしくて見ているこちがらがヒヤヒヤしました(笑)。
 
一方、
薩摩の正助どんは江戸に行けずに焦っております。
親友を江戸へ送り出した気持ちに嘘はないでしょうが、
殿の側で活躍する吉之助どんや、
江戸で見分を広めている有村どんたちを
羨ましく思う気持ちはよく分かりますとも。
己の才だけではどうにも道が開けない現状は悔しい・・・。
西田さんのナレーションの「気張れ!チェスト!」は
正助どんにこそ言ってあげて欲しいものです。
そして劇中で連呼された紀尾井坂。嗚呼。

ワチャワチャした主人公周辺とは異なり、
今回、シリアスを担当したのは彦根藩主の井伊掃部守直弼様。
去年、直虎や政次が苦労して守った井伊の末裔が、ここに。
虎松から直弼まで繋がった井伊家は幕末にあっても重要な
地位にいるんですよ、感慨深いものがあります。
佐野史郎さんの直弼は重々しく
国の行く末を思って故の発言だと納得できる雰囲気で
桜田門外の変まで見ごたえあるドラマが描かれるものと
期待してます。
ネットのどこかで「西郷どん」は一話完結型との評を見て、
ポン!と膝を打ちました。
そうか!「西郷どん」に感じていた分かり易さはここに由来するのか。
そしてこの事からふと、
去年の「直虎」が女性主人公とイケメンたちの複雑な心理描写や
凝った伏線等で少女漫画的であったのに対して
「西郷どん」は「心が熱すぎて情に負ける」リーダー格の主人公が
突っ走って周りを巻き込んで状況を打開していく少年漫画的だと
思い至った次第です。

そう考えてみると
「友情・努力・勝利」の某週刊少年マンガ雑誌のキーワードが
このドラマにも当てはまるのでは?
まだ先の詳しい物語は分かりませんが、
正助どんや郷中仲間との友情、
農民の窮状を救おうと努力+今後は斉彬さまの下、倒幕へ努力、
倒幕して勝利!
とぴったり(笑)。
吉之助どんを導く師は斉彬さま。
師の死を乗り越えていきます。なのに
師の養女で、密命を帯びて輿入れする倒幕の同志だった篤姫さまは
途中から幕府側に寝返りステージボスに?
親友にして参謀だった正助どんは、維新後は敵となり
ひょっとしてラスボスに?
その他にも諸々あって、吉之助どんは幕末から明治を
ドラマチックに熱く駆け抜けていくんですわ。

今週は
吉之助どんはお爺様、父上様、母上様を亡くされて辛い回でしたね。
母上様は愛情あふれる大らかな人で、いかにもな大家族の母です。
吉之助どんは母上様からいっぱい愛情を受け取り、
父上様からはお茶目な明るさを受け継ぎ、
長男として弟たちに愛情を注いで可愛がっている内に
親分肌の性格となり、郷中仲間からも慕われるようになった、
と想像しました。
にしても、冒頭から母上様のフラグが立ちまくったのに、
まさかの父上様の急死。気落ちされ、母上様は病状が一気に進んだのでしょうか。
育ててくれた方々を次々に亡くなっていくのは寂しく、
新しく家族となったお嫁さんとはどことなくぎこちないし、
お殿様は江戸に行ってしまわれるしで、
吉之助どんの胸中は複雑でしょう。

まぁ、一方で、お嫁さんの須加さぁの戸惑いは分かりもす(笑)。
母上様が自分の死期の近いの知って、家族のために
お嫁さんに色々と伝授したい気持ちは痛いほど伝わりましたが、
須加さぁにしてみれば「長男の嫁あるある」を一遍に味わっている感じ?
愛想笑いが出来ない性格の上に、
西郷家より家格が上のちょっぴりお嬢様だった(たぶん)須加さぁが
家風の違いや大量の家事で困惑している所へ
次々と人が亡くなっていく・・・
新婚のお嫁さんはもう泣きたいでしょうに。
しかも新婚夫婦の部屋はリビングの中二階。
プライバシーが無いに等しいのは大変そう。
そういえば、祝言の後、
正助どんが気を利かせて大久保家に皆を引き取ってくれたのに
弟たちが邪魔をして・・・NHKでは夜の描写はこれが限界かな(爆)。
今回は、薩摩弁と土佐弁と英語が入り乱れる
世にも奇妙な大河でございましたww
画面のこちら側でも一生懸命に聞き取りをしておりましたが
それでも分からない箇所もチラホラ。
なのに、吉之助どんと正助どん。
ジョン万次郎さぁの長め(<劇中比)の台詞の中から
「土佐」を聞き取った耳の良さ&勘の良さは素晴らしい。
さらに言語体系も発音も全く違うのに
辞書を片手に英単語を並べてカタコト英語を繰り出す正助どん、
頭が良いのは勿論、素晴らしい言語センスの持ち主ですわ。
語学は文法や理論より、度胸とセンスだと思ってます。
学生時代、某言語で散々格闘して得たワタシの極論です。
 
閑話休題
 
で、本編は、ジョン万次郎騒動と友情と初恋の失恋とで、
吉之助どんは青春ど真ん中な印象です。
いいなぁ、
青いなぁ、
維新はまだ先だなぁ。
 
ジョン万次郎さぁは
斉彬様にはメリケン最新事情と技術を、
吉之助どんたちにはLOVEをもたらして、
結果、彼らに日本の開国前に西欧社会を
チラッと見せてしまったんですね。
この体験が原点になって、
今の日本のままではダメだ→倒幕の流れになっていくのかしらん。
ただ、
LOVEする→恋愛結婚→良か国、つまり今の社会の否定まで
糸さぁが叫んでしまうのはちょっと出来過ぎというか、
現代人過ぎ、っぽい(笑)。
今まで日本になかったLOVEするの概念を
いきなり理解できるものなのでしょうか?
ともかく、吉之助どん、正助どん、糸さぁの三人とも失恋し
子供時代の関係から完全にさよならですね。
 
 
ところで、
劇中ではジョン万次郎さぁの”メリケンの密偵”の疑いは
晴れたようですけど、ワタシはまだ疑っているんですわ。
何故なら
万次郎さぁは斉彬様にメリケン軍艦の来日目的は貿易と
補給のためと言ってましたが、
メリケンが貿易等で日本とwinwinの関係になろうとは思ってもない。

又、万次郎さぁがLOVEや誰でもプレジデントに成れると吹聴するのは
武士社会の価値観や制度に疑問を抱かせ社会を混乱させ、
ひいては現政権を倒して開国させ親メリケン政権を作るため。

又々、万次郎さぁがメリケンの技術力を評価して伝えるのは、
技術大国メリケンと戦争をしても勝てないと日本に認識させて
メリケンに逆らおうとする気をおこさせないため。
と考えることは出来ないでしょうか?
今話を見たら、ジョン万次郎さぁは
徳川幕府転覆工作とメリケンの日本支配のために
メリケンから送り込まれた工作員にも見えまする(^^;。
えっ? 妄想がたくましすぎ?
はい、そう思いますvv
一応、ご注意を。大した事は書いてませんが、
この先の感想には史実でのネタバレを含んでます。
 
先週もびっくりしましたが、今週もびっくり。
畏れ多くも、殿が脱ぎました!
そして西郷どんに投げ飛ばされてしまいましたvv
大河史上、こんな藩主はいたでしょうか?
いや、いない。と思います(笑)。
 
というわけで、
今回は御前相撲と正助どんの失恋話が同時進行。
本当にこれから動乱の幕末ドラマに突入するのか?
ってな雰囲気の日本の片隅での出来事でしたが、
心配は要りもはん。
島津四家の姫様方が御前相撲にお呼ばれしていたのは
恐らく斉彬様の養女候補として。
お殿様は相撲で家臣たちを見定めながら同時に
姫様方の人となりを見ていたのだと思います(たぶん)。
そうとも知らず賭けに入れ込む於一さま。後の篤姫さま。
勝負好きで、前向きで、勝気な性格とお見受けしました。
彼女ならこれから降りかかる数々の困難を
颯爽と乗り越えていってくれる気がします。
女の道は一本道ですよ!
 
斉彬さまが養女を探しているということは
はい、殿の頭の中では、身内を江戸城に送り込む未来図を
既に描き、幕府の改革と異国の脅威に対抗する策を
練っているハズ。なのに、
そんな事を微塵も感じさせない薩摩の今日この頃。
江戸は遠いですからね。
斉興様は見舞いに来た斉彬様に江戸もんに何が分かると
叫んでましたが、斉彬様にしてみれば、藩内のゴタゴタより
江戸城内での地盤固めの方が重要事項なのかも。
なので藩内の分裂を治めるためにも斉興派を処罰せず、
一方で人材登用のために相撲大会を開き・・・と
迅速に藩の体制固めをして、娘を将軍に嫁がせたい
と心の内を推察しております。
新藩主誕生を喜んでいる西郷どんたちとは
向いている方向が違うような。
斉彬様の政策によって2話や3話で描かれた貧窮している
農民が救われる物語がこれからあるのでしょうか。
にしても、前回がロシアンルーレット、今回は賭け相撲。
島津家はギャンブル好きな血筋?
 
相撲にまつわるアレコレと同時進行だったのが
謹慎中(のハズ)の正助どんの失恋。
正助どんの瑛太さんは今年も薩摩おごじょに振られたのでした(TT)。
糸ちゃんと西郷どんと正助どんの三角関係のもつれから、
後年、維新後に男性二人は対立する・・・
って事にはならないと思いたいですけど、ならば
何でここで正助どんが失恋するんでしょう? 
想いが報われなくても糸ちゃんを支え、
彼女を支えることで西郷どんも支える、
そういう友情を描くのかしらん?
それとも単に西郷どんはモテモテなのよーと表現したいのかしらん?
いえね、
ワタシは瑛太さんが、じゃなくて、正助どんが不憫で。
主人公特権で人にも運にも恵まれる予感な西郷どんに対して
正助どんは影に回りそうな予感がするのですわ。
 
嗚呼、びっくり。
テレビ放送が始まって以来、
ロシアンルーレットで藩主や領主を決めるドラマがあったでしょうか?
いや、ない・・・と思いますが、断言はできません。
日本にはなくても世界のどこかでそういうドラマはあるかも(^^;。

にしても、ロシアンルーレット。
斉興と斉彬の藩主の座を争う親子喧嘩が、
敗れれば命を失いかねない壮絶なものであったと
言いたいがための仕掛けと推察してますが、
何という時代劇の常識を飛び越えた無理やり感(笑)。
同時に、中の人の鹿賀丈史さんと渡辺謙さんの演技で
緊迫した場面になり、斉彬が下々の声も天の声も味方に付けて
堂々と藩主の座を勝ち取った感があり、見入ってしまいました。
特に謙さんの周りだけ重力が違っていて圧巻。
また、鹿賀丈史さんは「翔ぶが如く」では
子供のワタシでも惚れたほど
格好良い大久保さーを演じていらしたのに、
今回の頑固親父な斉興とのギャップがたまりません。
役者さんってスゴイ。

そして
この場面で異彩を放っていたのがお由羅の方。
小柳ルミ子さんの独特の雰囲気で、
お殿様をたぶらかす役がハマっていたと思います。
悪女というより、息子可愛さのあまり暴走している感じが
どこか憎めないのです。
台詞の途中で歌い出すんではないかと思えた時もあり
なんだか彼女の周りだけ異次元空間。
農民のために泥臭く走り回っている西郷どんと正反対の人物で
赤山先生の一件もあり、西郷どんが彼女を受け入れられず
憎むのも納得しちゃいます。

一昨年の大河は調略と裏切りが茶飯事、
去年の大河は「答えは一つとは限らぬ」と今川の狗のふりが日常で、
戦国時代とはいえ世の中は複雑怪奇と
しみじみ思ったものですが、
今年の薩摩は悪政を敷く父親vs正義な息子な
勧善懲悪的な構造。
これは薩摩の気風に由来するのでしょうか?
それとも行き詰った武士社会の現れ?
もしくは制作陣の好み?