景福宮(けいふくきゅう):朝鮮王朝の正宮としての栄光と歴史の旅

朝鮮王朝(1392-1910年)の正宮である景福宮は、韓国ソウルの中心部に位置する最大の古代宮殿で、「北闕(ほくばく)」とも呼ばれています。1395年に朝鮮王朝の開祖・太祖李成桂によって建てられ、「詩経」にある「君子万年、介爾景福(くんしまんねん、かいじけいふく)」という言葉から名付けられました。日本統治時代に破壊されましたが、1995年から復元工事が進められ、現在は韓国の重要な文化遺産として国内外の観光客に親しまれています。

1. 歴史的背景:朝鮮王朝の中心として

景福宮は、朝鮮王朝500年の政治・文化の中心地として機能しました。太祖李成桂は、高麗王朝の旧宮殿跡地に、明代の王府規制に基づいて建設を命じました。その後、壬辰倭乱(1592-1598年)で焼失し、1865年に興宣大院君によって復元されましたが、1910年の日本併合後は、日本政府によって多くの建物が破壊され、朝鮮総督府が建設されました。1995年、韓国政府は「日本支配の象徴」を取り除くため、朝鮮総督府を解体し、景福宮の復元を開始しました。2010年には光化門の漢字額が復元され、昔の姿を取り戻しました。

2. 主要な建築物:伝統建築の美

景福宮には、朝鮮王朝の建築様式を代表する多くの建物が残っています。

勤政殿(きんせいでん)

景福宮の正殿で、朝鮮王朝の国王が即位式や朝会を行った場所です。二層の重檐(じゅうげん)屋根と鮮やかな丹青(たんせい)が特徴で、殿内には国王の玉座があります。殿前の広場は、百官が朝拝する場所で、中央の道路は国王専用で、両側は文武百官用です。

慶会楼(けいかいろう)

勤政殿の北西にある二層の楼閣で、池の上に建てられています。国の祝事や外国使節の接待に使われた場所で、水面に浮かぶような姿は非常に美しいです。1995年に復元され、現在は観光客が見学できます。

香遠亭(こうえんてい)

後苑の蓮池の中央にある六角形の亭で、女性らしい優雅さが特徴です。「6」は水を象徴しており、池の畔に建てられていることから、水との調和が図られています。渡橋「醉響橋(すいきょうきょう)」と繋がっており、池の景色を一望できます。

光化門(こうかもん)

景福宮の正門で、南側に位置しています。1968年に復元され、2010年には漢字額が復元されました。門の上には「光化門」という漢字が書かれており、朝鮮王朝の威厳を表しています。

3. 観光情報:訪問者のための実用ガイド

開館時間と入場料

- 開館時間:1月・2月・11月・12月は09:00-17:00(最終入場16:00)、3月・4月・9月・10月は09:00-18:00(最終入場17:00)、6月・7月・8月は09:00-18:30(最終入場17:30)
- 休館日:毎週火曜日
- 入場料:大人(19-64歳)3,000ウォン、団体(10人以上)2,400ウォン、無料:18歳以下・65歳以上、韓服を着て入場する場合

周辺施設

景福宮の周辺には、仁寺洞(インサドン)の伝統茶館や、明洞(ミョンドン)のショッピング街、北村韓屋村(ボクチョンハナムン)の伝統家屋などがあります。また、景福宮駅(地下鉄3号線)や光化門駅(地下鉄5号線)から徒歩でアクセスできます。

文化体験

景福宮では、韓服レンタルや宮廷舞踊の公演などの文化体験ができます。韓服を着て宮殿内を歩くと、昔の雰囲気をより深く感じることができます。また、無料のガイドツアー(日本語対応)が10:00から16:00まで開催されており、歴史や建築について詳しく知ることができます。

まとめ

景福宮は、朝鮮王朝の歴史と文化を感じることができる貴重な場所です。昔の宮殿の美しさや、歴史的な出来事を通して、韓国の伝統を深く理解することができます。訪問者は、宮殿内の建物を見学したり、周辺の施設を楽しんだりしながら、一日を過ごすことができます。

(注:以上の情報は2025年12月現在のもので、開館時間や入場料は変更される可能性があります。訪問前に公式サイトで確認することをおすすめします)


▼今すぐeSIMを購入する