スクールカウンセラーの仕事で学校へ行くと、
お子様だけではなく、お母様方の悩みを聞くこともあります。
すみれ例えば、『子どもが生返事ばかりで、
なかなか言うことを聞かない』というのも時々聞く悩みのひとつ。


母:「TVを消して、勉強しなさい。」
子:『は~い』
母:「こら、いつまでTVを見ているの?早く勉強しなさい」(命令口調)
子:『はいはい』(生返事)

こんなシーンは、よくありそうですが、
これでは、子どものモチベーションは、グッと低下し、
ダラダラと遊んでしまいがちです。

しかし、子どもの生返事をとがめる前に、
お母様、お父様も、自分自身のことを振り返ってみることが
大切です。子どもが、何か話しかけてきたとき、
本当に、子どもの話に耳を傾けていたでしょうか?
適当に相槌を打ったりしていなかったでしょうか?

子どもは、とても敏感です。
こうした態度が、子どもの生返事につながっていることもあるのです。


~対策~

STEP① まずは、子どもの気持ちに共感してあげること。
「上手に絵が描けたね!」「面白そうなゲームだね」と、
まずは子どもの気持ちに寄り添って、子どもの心を開かせます。

STEP② 区切りを自分で決めてもらう。
「どこで終わりにする?」
「お片づけはいつしようか?」と
具体的に、子どもに決めてもらい、約束してみてください。

STEP③ その場を離れて待つこと。
一度約束したら、その場を離れて、実行するまで待ちましょう。
たとえ、約束の時間が過ぎても遊んでいた場合でも
「約束したじゃない!」「ほんとに、いつもやらないんだから!」
などと、過去のことを持ち出してしつこく問い詰めないことがポイントです。
信頼されていないんだ・・・と思い、子どもはやる気を失ってしまいます。

STEP④ 親も一緒に・・♪
待ってはみたものの、なかなか行動できていない場合、
「もう約束の時間よ。お母さんと一緒にはじめてみない?」などと
誘ってみましょう。「早く勉強をはじめなさい!」と言葉だけで、キツク言うよりも、
素直に行動に移してくれる確率が高まるはずです。