アロマテラピーを行っている中で、
関心を持っているテーマは、いくつかありますが、
その1つが、アロマトリートメントの「タッチング」効果
このテーマについては、以前、AEAJの学術調査研究委員をしていた頃に、、
『フル・ボディ・トリートメントによるアロマテラピーの心理的効果-性格特性を考慮した検討-』
(アロマテラピー学雑誌第3巻第1号 p11~18頁)を発表しています。
普段の生活では、意識は外に向かっていることが多いと思うのですが、
トリートメントを受けていると、自然と意識が内側に向いてくるような感じに・・。
皮膚は、身体の境界であるけれども、心の境界。
その境界は、とても繊細で、心にも影響を与えているのでしょう。
包みこまれるような・・優しいトリートメントを受けていると、
あるがままの自分に気づき、認め、癒されていく。
時に、感動したり・・
これは、まさに、タッチという言葉のとおりです・・。
( touch =心に触れる、感動させる)
![音譜](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
タッチングといえば、赤ちゃんへのベビーマッサージにも着目しています
ベビーマッサージは、赤ちゃんのもっている育つ力を最大限に引き出すケアだと思います。
(周産期医療でも、タッチケアを導入している病院があります)
日本にタッチケアを導入し始めたのは、
厚生労働省の未熟児療育研究班の班会議メンバー。
NICU出身の赤ちゃんが、虐待や育児放棄に遭いやすいという統計があったためでした。
赤ちゃんへのタッチケアについては、
マイアミ大学医学部タッチリサーチ研究所が研究しており、
以下のような報告をしています。
「赤ちゃんをマッサージすると、赤ちゃんが落ち着き、成長や
発達が促されると共に、親子の相互作用が促され、ケアをする側も、
ストレスや抑うつが軽減し、自尊心やライフスタイルが向上する」
赤ちゃんへのマッサージのときには、
ホホバ油、グレープシードオイルなどのベースオイルのみで・・。
精油の使用は控えてください。
それは、赤ちゃんには刺激が強い、という理由もあるのですが、
もうひとつ訳があります。
赤ちゃんは、おっぱいのにおいで、自分のお母さんと、他のお母さんを嗅ぎ分けています。
赤ちゃんにとっては、お母さんのにおいが一番大切で安心できるもの。
(ちなみに、生まれたばかりの赤ちゃんにとって
一番親しみがあって安らげる音は、おなかの中でよく聞いていた、
お母さんの心臓の音、声なのだそうです)
母乳をあげている時期は、精油は控えて、
その時期を過ぎたら、お部屋にオレンジ、ネロリやマンダリンなどの、
優しい香りを漂わせてあげるのもいいですね。
ベビーマッサージについては「babycom」→http://www.babycom.gr.jp/care/special/index.html