9点/10点

○　向上したグラフィック、敵の数
○　前作のような無駄な水増しではないボリューム
○　原作BGMの大幅追加
○　その他マイナーチェンジが効果的　
△　巨大な敵との戦闘は一長一短
×　味方エースパイロットのAIが最悪
×　キャラ絵がいまいち

8点にするか迷いましたが、今のところ文句つけたいところが
AI（特にvs巨大MA戦。後述）くらいしかないので、9点にしました。
本作品も「無双シリーズ」ということで、このシリーズが抱えている欠点ともいえる
「フィールドを走り回って雑魚敵狩りを繰り返すだけ」「敵が棒立ち」といったところは
当然はらんでいるわけですが、それは魅力でもある「単純明快な操作で爽快感が得られる」
という点とも表裏一体なわけで、それを根拠に減点するのはどうかなーとも思いますので。

さて本作ですが、急ごしらえにしか見えなかった前作から、あらゆる面で進化が見られます。

■ボリューム･･･参戦作品の増加。前作から参戦している作品からもキャラ、MSが大幅に追加。
■グラフィック･･･綺麗とまでは言わないが相応に進化。敵の数も増えた。
■巨大MA戦･･･無双シリーズで初めて、巨大な敵とのバトルを実現。

特にボリュームに関しては、前作「オリジナルモード」を刷新して自由度を増して登場した
新モード「ミッションモード」がいい感じに仕上がっており、長く遊べそうです。
オリジナルのストーリーミッション・多数用意されたサブミッションをこなしつつ、
MSのパーツを集めたり、強化したりできますし、他のキャラとの友好度という要素もあります。

巨大MA戦は良いところもありますが、悪いところもあります。
「雑魚敵などと入り乱れて巨大な敵と戦う」というシチュエーションは、やはり燃えるものがありますし、
その場合の戦闘システム(敵の動きを読みながらスキを狙って攻撃する/溜め攻撃を入れる)は
よくバランスが取れていると思います。しかしながら、1vs1の場合はただの作業みたいなものです。
とにかくスキを待ちながら逃げ回るという感じになりがちで、正直つまらないです。
こちらに味方のエースパイロットがいる場合も問題です。彼らは巨大な敵にも
何ら警戒することなく、相手が攻撃モーションに入っていようが無策で突っ込んでいくので、
倒すのにちょっと時間がかかると、すぐにやられてしまいます。たいていの場合、
そのパイロットが撃破されることが敗北条件に入っているので、その時点でゲームオーバーです。
これはいただけません。今までの無双シリーズでは、ゲームデザイン上、
味方の頭の悪さは特に問題にはなりませんでしたが、今回、巨大MA戦が導入されたことで
この欠点がいっきに噴出したといえるでしょう。
解決策は「やられる前に倒す」ことくらいしか今のところ思いつかないので、
なんとか自分の腕・MSの能力を上げていくしかありません。

もうひとつ気になるのは、キャラ絵。
ぶっちゃけヘタクソです。なんでこんなレベルの絵を採用したんでしょう？
PSPのガンダムバトルシリーズの絵は凄く良かったのに･･･。
あそこに依頼したほうがよかったのではないでしょうか。

ここであげた欠点以外に大きな不満は特になく、2作目としては理想的な進化が見られます。
全体的にスピード感があがっていますし、ダッシュもゲージいっぱいまで一気に使いきれるようになり、
移動がほとんど苦でなくなりました。成長要素も楽しいです。
前作が楽しめた人には、間違いなくお勧めできる作品です。

ガンダム無双2(PS3) レビュー

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