ダンガン
昔そんなのやってた。速さを競うホビーがやりたいと思って始めたのだけれど、コンセプトがいつの間にかバトルレースになっていてちょっと残念にも思っていた。ベイブレードもやめてしまった。どうせあと一年もすれば小学校卒業で引退だし、アニメが終わって、ブームもすっかり衰退していたからだ。そんな中、寂しい学校生活を送っている自分に、予想もしない朗報が舞い込んできた。新マシンの発売。ダンガンEVOシリーズの到来。幸運はそれだけじゃぁなかった。母さんがいきなり「3000円以下で好きなもの買ってあげるわよ」と言うのだ。なんでも、パートで発月収をもらったんだと。それで浮かれて、俺に少々のご褒美をくれたのだ。決めた。俺、ダンガンをはじめる。小学校卒業までに絶対、俺はダンガンで一番になってやる。俺がそう決心した瞬間だった。今は小学校5年生の3月。残された時間は一年。俺は、その目標に向かって、突っ走っていくことになる。