そのことに気付くきっかけになったのは、楽天カードの請求メールだった。

銀行の口座が残高不足で、引き落としができなかったという。



うっそう~そんなはずないねんけどな~



私は、「2~3万足らんかったんかな~」くらいに思って、自分のキャッシュカードと問題の口座のキャッシュカードを持って銀行に行った。





請求金額は30万ほど。(結婚したてで引越しもしたため、出費がかさんでいた。)

カード用に新設した口座には、まだ70万ほど入っているはずだった。



と、ここまで思い返してみただけでも、もうすでにお話はおかしいのだけど、当時の私はよっぽどお気楽だったのか、あまり何を考えるでもなくキャッシュカードをディスペンサーに入れ、残高照会をした。



そしたらビックリ!

70万くらいあった預金が、なんと7,000円に!





ぎょえ~っ(*`ロ´ノ)ノ!!



何ですかこれはっ!



あまりにもビックリしてしまった私、楽天カード様へのお振込みも忘れ、一目散にお家を目指した。



一刻も早く通帳を確認しなければ。

一刻も早く通帳に記帳して、お金の流れを確認しなければ。



で、家に帰って通帳探した → 行方不明。

家中ひっくり返して通帳探すも、見つからず。




私は寝ていた夫を起こし、通帳を知らないか尋ねる。

知らない、と答えが返ってくる。



そんなわけがないじゃないか。

私が通帳を置いていた場所に通帳がなければ、誰かが動かしたのだ。

この家には、私と夫しかいない。



何度尋ねても、知らないを繰り返す夫。

最後には声を荒げ始めた。



私は、ことの顛末を彼に報告。



入っていたはずのお金がかなりの金額抜けていて、カードの引き落としができなかったこと。

記帳に行っていなかったので(この口座は触るつもりがなかったのでほったらかしだった。)、通帳が必要なこと。

なくなっている金額が、70万円くらいだということ…。




それを聞いても、夫はまったく我関せず。

「○○生命の解約返戻金、入金まだやったんかなあ…」

私がそう言えば、お知らせの紙どこやったん、と言う。




通帳が見つからないなら取りあえず、解約返戻金の入金について確認しようと、○○生命から届いていた入金完了案内の葉書を探すも、これがまた見つからない。




え~っ?何これ、おかしいなあ…???




家中を散らかし、何も解決できないまま、時間切れでパートに出かける。

玄関先まで送りにきた夫。

行ってきますのキスをする。




その日は1日中、消えた70万円のことを考えていた。



泥棒が入って、通帳を盗まれたのだろうか。

解約返戻金の入金は本当にされていたのか?。

されていたのだとすれば、70万はどこへ…?

キャッシュカードと届け印は手元にある。

お金を抜かれたのだとしたら、どうやって?



消しても消しても、頭の中がそのことでいっぱいになる。

夫はとても非協力的だ。

あなたの通帳と混ざっているかも知れないから探してくれと言っても、見ようともしてくれない。




私は不安で不安で仕方がなかった。