自宅の合唱練習室にようやく新しいエアコンが取りつけられました。これで猛暑になりそうな夏も乗り切れるでしょう。

本当は壁紙や床も張り替えて気分一新にしたいのですが、あれこれいじくるときりがなくなるので、練習室以外ではトイレの清掃・簡易改修だけにとどめました。

ここまでの費用は２０万円ほど。現役時代ならどうという額でなくとも、ちまちました収入を掻き集めて生活している身には、ちょっときついものがありました。

部屋は合唱団２団に貸しはするものの収入はゼロです。団員の皆さんはそれでは済まないと言ってはくれたのですが、指揮者・ピアニストへの謝礼や公民館の使用料に四苦八苦してきた団から取れるわけないではありませんか。

でも出血サービスをしたのは私だけではないのです。団員が減ってしまったので、団費を増額しても厳しい財政内容なのを知って、指揮者のK先生は自から申し出て謝礼を今までの半額にしてしまいました。(__)

団長は電子ピアノや蛍光管を寄贈してくれましたし、他の団員は大掃除をやってくれました。それぞれが出来る範囲で協力してくださったことに感謝するばかりです。

私は、昔からこんなささやかながらも文化発信地の主催者になるのが何となくの夢でした。（夢に向かって努力したわけではありませんけれども）。

確かに素人の高齢者ばかりの寄り集まりなのに、「文化発信地」と呼ぶには恥ずかしい限りではあります。もっと高度な文化活動をされている人々からしたら、ものの役にも立たない活動だと見えるかも知れません。

しかし、こういう文化的「底辺」の集団も、高度な文化活動を支えるためには一定の役割を担っているのだということに、ちょっとだけ心を留めていただけたらなと思います。

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さて、部屋が整ったところで、立ち現われたのがパシリカメラマンの我が娘です。

「あ、この部屋いいな、フォトスタジオに使っていい？」

拒否する理由もないので、合唱練習のある日には片づけておくことを条件に了承しました。昔からこういうちゃっかり娘なのです。

まあ、これもささやかな文化発信といえないこともないでしょう（笑）。

ささやかな夢の実現