新型コロナワクチンについて、私が疑問に思ったことの一つに、「スパイク蛋白はどこでつくられるのか」がありました。
主にファイザーとモデルナのワクチンについて調べてみますと、「細胞内でつくられる」という解説はめったやたらにありましたけれど、「では、どこの細胞でつくられるのですか?」の問いには、ほとんど誰も答えてはくれませんでした。
接種開始当初は、「ワクチンは接種部分(上腕三角筋)にとどまる」というような解説もあったと記憶します。しかし、これはすぐに嘘であることがばれました。(あるいは本当に知らなかったのかもしれません)。
筋肉にだって毛細血管はたくさん巡らされているので、これが筋肉部分にとどまるわけがないのです。鹿先生(北海道の開業医)に言わせれば、もし筋肉部分にとどまったなら、そこが大炎症を起こすか壊死する、とのことです。
まあ、常識的に考えて、ワクチンのmRNAは血流に乗って全身に行きわたるはずなのです。そんなことぐらい知らない医者はいなかったでしょう。いなかったんじゃないかな?(本当に知らなかったりして)。
あらためて、厚労省をはじめとするさまざまな研究者や医師の解説を読んでみましたけれど、相変わらず「ⅿRNAは細胞内に入って・・・・」の壊れた蓄音器でした。
だからあ、どこの細胞だっていうんだよ!
もし、全身の細胞だというなら、血管内皮細胞は当然として、心筋細胞でもつくられるんですか? 脳細胞でもつくられるんですか? コブクロ細胞でもですか?
銀魂細胞でもですか?
・・・・このあたりのことねえ、今思えば、少なくとも一般向けの解説では、わざと触れないようにしていたのではないでしょうか。
血管内皮細胞とさえ言わないのです。ワクチン推進派の立場からすれば、もし言えば、私たちには連想としてすぐに「血栓」という言葉が浮かぶのを恐れたのではないでしょうか。事実、スパイク蛋白を産生した内皮細胞は、いずれ免疫細胞の攻撃を受けて死滅し、そこから血栓ができやすいことが今でははっきりしています。だから、一般人に要らぬ不安を与えないように、血管内皮細胞という言葉は遣わないようにしたのではないかと疑います。
しかし、接種開始以来3年あまり、世界中で研究が進み、スパイク蛋白はおよそあらゆる細胞でつくられているらしいことが分かってきました。もちろん、心筋細胞や脳細胞でもその証拠が出てきています。実に恐ろしいことです。(←素人のド直感でもわかったんですけどね)
さらに、アストラゼネカのワクチンについても調べてみました。このワクチンは、日本では接種回数20万回と、ファイザーやモデルナのそれに比べると桁違いに少ないので、あまり問題にされませんでしたけれど、イギリスでは接種の過半がアストラゼネカで、後遺症例もたくさん出ております。
このワクチンは、チンパンジー由来のアデノウイルスを改造した「運び屋」にスパイク蛋白をコードしたDNAを細胞内に運んでもらうウイルスベクタ―方式をとります。(「ベクター」って聞きなれませんが、要は数学で使う「ベクトル」のことです)。
アストラゼネカのワクチンは、DNAからⅿRNAをコピーする方法を採用していますので、どうしても細胞核にまで届けなくてはならない・・・・はずです。核外の細胞質ではDNA⇒RNAの酵素(RNAポリメラーゼ)は存在しないはずですから。
「はずです」と考えたのは私ですけれども、それを確かめようとしても、これがまた一般向け解説では不思議に触れられていないんですね。相変わらず「細胞内に入ってえ・・・・」の一辺倒なんです。
だいたい、「ファイザーやモデルナのワクチンは、mRNAが細胞核に入らないので安心だ」というような解説もありました。ということは、裏を返せば細胞核に入るワクチンは危険だと言っているんですよ。
以下、架空の厚労省医官との対話。
「だからあ、アストラゼネカのワクチンのDNAは細胞核に入るんでしょ?!」
「ええー、細胞内でmRNAに転写されまして・・・・」
「あのねえ、正確に伝えなさいよ! 核に入るんですよね?」
「も、もちろん核に入りますよ。常識的なことだったから言わなかっただけです」
これさあ、「核に入る」ってはっきり言っちゃうと、また下々が要らぬ不安に脅えるからって理由じゃないんですかねえ。(国民を馬鹿にするのもいい加減にせいよ!)
「まあ、いいや。もっと訊きたいことがあるんです。細胞核に入ったスパイク蛋白をコードしたDNAは、単独でそれに対応するⅿRNAをコピーできるのか、それとも、ヒトのDNAに組み込む形にしなくてはコピーできないのか、そこを教えてほしい!」
「それは安全ですから、ご心配に及びません」
「安全はいいから、質問に答えてくれませんか」
「組み込まれる可能性は低いので、安全であると申し上げている」
「可能性が低くても、組み込まれ得るなら、危険だということではないか」
「危険だという報告はいまのところ受けておりません。仮に若干の危険性があったにしろ、感染予防・重症化予防のベネフィットはリスクをはるかに上回ると承知しております」
もう、この類の人間とは話したくないですね。
今の質問、マジで調べたのですが、よくわかりません。役人の答弁に近い研究が大阪大学の論文にありました。専門論文なので、私は十分理解できないのですが、質問の答えに相当する部分をコピペしておきました。
「アデノウイルスベクターワクチンの現状と展望」大阪大学 2022
・ウイルスゲノムは核内では染色体外DNAとして存在し、宿主の染色体に組み込まれる頻度は低いため、遺伝子毒性(*1)を引き 起こす可能性が低い。
(*1:外来遺伝子が宿主染色体に組み込まれることによる細胞のがん化など。)
また、逆に早くから岡田正彦氏は、もっと深刻な事態になり得ることを警告しています。2021年の動画です。
ここで岡田氏は、ウイルスベクタ―によって核内に注入されたDNAは、既存のDNAに組み込まれるので、危険極まりない言っています。
正確な情報を国民に知らせない――これ自体がもう犯罪行為だと思います。