父、アルツハイマー 母パーキンソン 僕、浪費家自由人

父、アルツハイマー 母パーキンソン 僕、浪費家自由人

どんな状況だってどうにかなる!父、母を介護しながら自由に暮らしていく僕の生活記録です。

皆さん!自分の好きな事してますか?

僕には、アルツハイマーを抱えた父と
パーキンソンの母がいます!

でも、
『たった一度きりの人生』です。

最高に楽しい生きていきたいですよねアップ

僕は自分のやりたい事、まだまだ知らない
楽しい世界をたくさん見てみたい!

皆さんも最高に楽しく生きたいとおもいますか?

「どうすればそんなに明るく考えれるの?」

そんな方に僕の生活の中で気づいた
ちょっとした解決法をお伝えします!
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信じてたけど、まさかの電話

 

会社の女性スタッフの方から電話がなり

電話に出ると、

 

「高橋君!なんか○○さんが

似てる人見たかもって!」

 

まじかよ。。。

 

あきらめてないけど、

厳しいかも。と思いかけてた。

 

若年性アルツハイマー型認知症の難しいところ

 

普通に歩いていると普通の人。

若いし、背筋もシャキッとしてるし、

真っ黒やし。

 

すれ違っても、誰も気づかない。

 

車を運転していても、

「もしかしたら」っと

想うことはよくあります。

 

でも、それは結構年配で

行動がすこし特徴的に感じる

時のことです。

 

僕自身が見ても喋らなければ

認知症だと忘れてしまいそうなほどです。

 

今だからいい思い出とも思えるし、

凄い経験だと思います。

笑えるし。www

 

話戻しますね。

 

みかけた現地に即直行

 

見かけて情報をくださったスタッフの方は

半信半疑だったので、その時は家に帰って

でも「もしかしたら」と電話をしてくださいました。

 

実は見かけた現場は家から直線距離で11キロ離れてます。

 

道のりで約15キロ前後です。

あくまで道を間違えず。です。

 

おそらくオトンはあっちこっち夜通し歩いていたはず。

 

椅子があるから座ろうという判断は

もうできません。

 

タクシー運転手の方に聞き込み

 

この周辺を回っているタクシー運転手の方に

チラシを配って見かけていないか聞くと。。。

 

「さっき似た人あっちにおったでぇ。

昼前からきょろきょろしながらその辺ずっと

うろうろしてたよ。」

 

間違いない。

 

目撃情報の場所を探す

 

もう夕方になり辺りは薄暗い。

そんな時。

 

「おった!」

 

その瞬間、もう僕の顔はぐしゃぐしゃです。

震えが止まりません。

 

弟たちとも一緒に行っていたのですが、

弟も、安心してぐしゃぐしゃです。

 

オトンは発見した時にはもうすでに

脱水状態で、足にも力も入らなくなっていました。

 

道路の十字路の角の側溝に足を突っ込み休んでいました。

 

おそらくこのまま夜になっていると

その場で横になって寝ていたでしょう。

 

交通量の多い十字路の角で寝ていると

間違いなく車にひかれていたでしょう。

 

本人は全く何が起こったかわかっていないwww

 

「オトン大丈夫やったか!!」

と声を掛けると。

 

いつもの優しい顔で笑ながら

「どうしたんwまあここ座ってゆっくりしいよ。」

と、自分の横の地面をポンポンと。

 

やっと僕らもその抜けた感じに

笑が出ました。

 

足に力が入らないので

僕と弟で車に乗せてあげました。

 

トイレもできなかったのでしょう。

 

ズボンもかなり汚れていました。

本当によく頑張ってくれました。

 

オトンおかえり!

 

 

 

刻一刻とすぎる時間

また、日が暮れていく。

 

前日の昼過ぎから、飲まず食わずのオトン。

 

このまま、また暗くなると、

そろそろ体力もなくなり

動けなくなるでしょう。

 

自分がどうすればいいかわからないので、

食事を求めることも、水を探すことも。

 

奇跡のようなことは本当に起こる

この日の朝会社に事情を説明し、

休みをいただきました。

 

確かお昼前ぐらいにフェイスブックで

配信したのですが、

会社の人たちは夕方までその配信を

知らなかったみたいでした。

 

そして、夕方。

 

会社の女性スタッフの方から

一本の電話が。

 

「今日休んでると思ってたら、

大変なことなってるやん。。。」

 

かなり心配してくれていて、

「みんなに伝えたから手伝えること

あったらゆってね!」

 

と。

みんな優しすぎる。

本当にありがとうございます。

 

そして、僕たちはまたチラシをもって

捜索に行こうとしていました。

 

約1時間後。

 

先ほどの女性スタッフの方から一本の電話が。。。

SNSの凄さを感じる

 

オトンがいなくなって2日目の朝。

みんなで探しているが見つかる気配がない。

 

明るくなってきて、少し気は楽になるものの

早く見つけてあげたい。

 

でも一日たつとどのあたりに

いてるかさえ見当もつかない。

 

いるだろうと思い当たる場所は

もう何度も見て回った。

 

探している家族にはなんどもであう。

 

1日でこれほど限界を感じるとは

考えてもいませんでした。

 

今一番何が大事か。

それが

『とにかく多くの人に現状をしってもらう』

ということでした。

 

このころは、フェイスブックが一番流行っている

時期でもあり、仕事でもよく使っていました。

 

家族で話し合い、乗せる内容を決め

フェイスブックで呼びかけました。

 

フェイスブックっで拡散したとたん。

友達からいっぱい連絡もらいました。

 

対応に困るくらい連絡くれるので

反響に驚きです。

 

ビラもすごい効果的

 

とはいうものの、

やはり知らない人に聞いて回るのは

すごく難しい。

 

伝えるのも難しいし、

聞かれた人もなかなか状況が呑み込めないでしょう。

 

聞いたところで、後で見つけたとしても

連絡の使用がありません。

 

そこで、特徴と写真を載せたビラを

コンビニのコピー機で印刷して

みんなそれぞれ手でもって回ることにしました。

 

警察の方々の協力

 

(警察へは、いなくなった当日に、

家に帰ってオカンの話を聞いてからすぐに

泉佐野警察へ連絡しに行きました。)

 

泉佐野警察の方もオトンがいなくなってから

かなり動いてくれていたようで、

 

探している最中に何度も

出会いました。

 

あまり動いてくれないと聞くこともありましたが

凄く協力してくださいました。

 

 

 

認知症への認識の甘さと油断

 

日頃から自分の知っている風景しか、

いかないという思い込みと油断でした。

 

おそらく本人は自分がどういう状況かも

気づいていないと思います。

 

知らず知らずのうちに、

自分の知らない方角に進んだのか。

 

とりあえず、家族総出で

近所を探し回ります。

 

歩きなのでそれほど遠くまでまだ

いっていないはず。

 

時間とともに焦りは強く

 

5月。まだ季節は春。

夜になると当然寒いし、

日中歩きに行くオトンは

半袖短パン。

 

寒いだろう。暗いし怖いだろう。

自分のわからないと場所で止まっているのか。

 

それとも、歩き続けていいるのか。

 

深夜に一人。不安だと思います。

 

頭に考えたくないことも

いっぱいよぎります。

 

一日中みんなで探し回り。

みんな疲れ切っています。

 

オトンのことを思うと

みんなゆっくり休むことさえできません。

 

それでも見つからず。。。

時間がただただ過ぎていき

あたりは明るくなり始めました。

 

そして行方不明

 

その日も同じように僕は仕事に行き

オカンが見守る中いつも通り散歩に出かけていきました。

 

このころには、僕たちが安心する人という

認識があるものの、不意によそよそしくなることや

僕たちを心配そうな目や、横目でチラチラ

不安そうな素振りをすることもよくありました。

 

夕方15時ころに電話

 

仕事ももうすぐ終わり。

そんな時オカンから電話が。

 

「お父さんがまだ帰ってきてないねん。」

オカンが心配そうに。

 

まぁいつも通りくらいにその辺うろついてるやろ。

とその時は思っている。

 

家帰ったら探しにいこぉ、、、

くらいのものでした。

 

職場は家から自転車で10分。

 

家に帰ると「探してくるわぁ」

と、オカンに告げて出陣。

 

 

いない。

 

 

いつものエリアを。

行動パターンを。

 

いない。

どんどん暗くなってくる。

 

まずい。

遠くが見えない。

 

そしてこの日

オトンは見つかりませんでした。