信じてたけど、まさかの電話
会社の女性スタッフの方から電話がなり
電話に出ると、
「高橋君!なんか○○さんが
似てる人見たかもって!」
まじかよ。。。
あきらめてないけど、
厳しいかも。と思いかけてた。
若年性アルツハイマー型認知症の難しいところ
普通に歩いていると普通の人。
若いし、背筋もシャキッとしてるし、
真っ黒やし。
すれ違っても、誰も気づかない。
車を運転していても、
「もしかしたら」っと
想うことはよくあります。
でも、それは結構年配で
行動がすこし特徴的に感じる
時のことです。
僕自身が見ても喋らなければ
認知症だと忘れてしまいそうなほどです。
今だからいい思い出とも思えるし、
凄い経験だと思います。
笑えるし。www
話戻しますね。
みかけた現地に即直行
見かけて情報をくださったスタッフの方は
半信半疑だったので、その時は家に帰って
でも「もしかしたら」と電話をしてくださいました。
実は見かけた現場は家から直線距離で11キロ離れてます。
道のりで約15キロ前後です。
あくまで道を間違えず。です。
おそらくオトンはあっちこっち夜通し歩いていたはず。
椅子があるから座ろうという判断は
もうできません。
タクシー運転手の方に聞き込み
この周辺を回っているタクシー運転手の方に
チラシを配って見かけていないか聞くと。。。
「さっき似た人あっちにおったでぇ。
昼前からきょろきょろしながらその辺ずっと
うろうろしてたよ。」
間違いない。
目撃情報の場所を探す
もう夕方になり辺りは薄暗い。
そんな時。
「おった!」
その瞬間、もう僕の顔はぐしゃぐしゃです。
震えが止まりません。
弟たちとも一緒に行っていたのですが、
弟も、安心してぐしゃぐしゃです。
オトンは発見した時にはもうすでに
脱水状態で、足にも力も入らなくなっていました。
道路の十字路の角の側溝に足を突っ込み休んでいました。
おそらくこのまま夜になっていると
その場で横になって寝ていたでしょう。
交通量の多い十字路の角で寝ていると
間違いなく車にひかれていたでしょう。
本人は全く何が起こったかわかっていないwww
「オトン大丈夫やったか!!」
と声を掛けると。
いつもの優しい顔で笑ながら
「どうしたんwまあここ座ってゆっくりしいよ。」
と、自分の横の地面をポンポンと。
やっと僕らもその抜けた感じに
笑が出ました。
足に力が入らないので
僕と弟で車に乗せてあげました。
トイレもできなかったのでしょう。
ズボンもかなり汚れていました。
本当によく頑張ってくれました。
オトンおかえり!