日本語力を身につけるための基本、それはやはり読書ではないでしょうか。
近頃の若い人たちは、あまり本を読まなくなってきているといわれています。
読むとしても、サクサク読むことができる新書やライトノベルなどばかりを好む傾向にあるようです。

アナウンサーを志望している人には、やはり文学作品をしっかり読むようにしてもらいたいと思っています。
表現が少し古臭い面もありますが、後世にまで読み継がれる作品というのは、やはり何かしら優れた一面があるものです。
言葉の流れや語彙力などは、現代の作家にはない部分も数多くあります。
もちろん、古臭い言い回しにばかりなじんでいてはダメですから、現代小説なども読む必要があるかも知れません。

大学の教科書として使われているような専門書も読むことを勧めています。
特に、法学部で読まれている本などは、高い日本語力・読解力がなければ読みこなすことができません。
悪文が多いので、正しい日本語として表現するためにはどうすればいいのか、という訓練素材としても活用することができます。
法学部出身の方は、やはり日本語力が非常に優れている傾向にあります。
難しい文章を読めば読むほど、日本語力が高まるという証拠になるのではないでしょうか。