部屋中をさがしまわって、ハサミと殆んど切れなくなっているバタフライナイフを見つけました。
友人にも私にもわからなかった場所に刃物があったのです。
ハサミで傷の奥へと切り進み、バタフライナイフで喉を突き刺し更に傷を深くし‥
それを繰り返し、気が付けば肉が完全にえぐれていて白い膜のようなものが見えていました。
頸動脈がドクドクと波打つのが白い膜の向こう側にはっきりと見えていました。
‥あ、あと一息だ。
気が付けば病院でした。縫合されているようです。
危なかったですよ、と医師。
今は無き感情、『自殺念慮』。