東京へ向かう車窓から

父の部屋で少しの時間をふたりで過ごし、強風で電車が遅れたり雪が激しく降り出す前に仙台駅からはやぶさに乗りました。

関東は晴天が続いていますが、空気が乾いております。

日本列島を強い寒気が覆い全国的に厳しい寒さと大雪をもたらしています。これから更に積雪や凍結の予想される地域の皆様、くれぐれも気をつけてお過ごしくださいませ。

帰宅すると、珍しい伝統菓子が届きました。友人からは出産の内祝い、新年の祝い菓子は弟夫婦からです。

今日は旧暦11月25日、鏡開きの日ですね。

鏡餅の代わりに、新年のお菓子を開いて美味しくいただきます。

友人から

アボヘボ（粟穂稗穂）ゆたけくむくさか

世田谷区喜多見にある氷川神社に伝わる伝統行事「アボヘボ」に因んで作られた縁起餅です。

年の始めに神棚、玄関などにニワトコ（接骨木）で作り梅の枝にさして、『言寿、子孫繁栄、商売繁昌、五穀豊穣、進学成就』を神々に祈願したものです。

アボ、ヘボ、門辺にたつ、百姓に問へば

ニハトコといふ。粟ボ稗ボの形なりといふ。

これ都下の削り掛のかはりなり。（蜀山人著向岡閑話）

黒糖を使用した求肥に胡桃を加えて練り上げた柔らかくて素朴な甘さの「縁起餅」です。

金沢から

福徳菓子落雁諸江屋謹製

加賀百万石の金沢では、献上菓子として伝わる菓子で新年を迎える習わしがあるそうです。

箱の中には、加賀落雁と呼ばれる和三盆の干菓子、小豆あんを包んだ福梅、薄い煎餅の生地を福寿草の花型に作り諺やたとえなどを書いた紙片を入れた福寿草（辻占）、繭玉や俵型や打ち出の小槌といった形の米煎餅の中に縁起の良いものをいれた福徳せんべい

ひとつ砂金包みを開いてみる

中から現れたる縁起もの

金平糖の招き猫

彩りも美しい

春を呼ぶ

縁起餅、福徳菓子