大・開港展  2009.10.4 | emaの気ままにブログ

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心がふんわりほんわか穏やかに一日を送れたら…
さて、何をしてすごしましょうか

今日は、「ウィンクきらんの日」 なんだそうで…


しばらくウィンクなんてしていないなぁ!



青空が広がって爽やかな秋晴れになった。

ちょうど一週間前の日曜日も、前日まで雨が降っていたのに昼頃から晴れて素晴らしいお天気になった。

運動会ができてよかったね!


大・開港展―徳川将軍家と幕末明治の美術― を観るために、横浜へ。


みなとみらい線(東急東横線直通)に乗って、みなとみらい駅下車、「美術館口」からすぐ。



emaの気ままにブログ-横浜美術館
横浜美術館



大・開港展―徳川将軍家と幕末明治に美術―  横浜美術館  * 休館日は木曜日



会期:2009.9.19~11.23(月、祝日)

展示入れ替えのため、展示期間は ①9/19-10/7 ②10/9-10/21 ③10/23-11/4 ④11/6-11/23


今年は、横浜開港150周年記念そして横浜美術館開館20周年にあたっている。

開国を決断した徳川将軍家、関係する機関の史料、明治維新を経て新体制へと変わる時期に伝統美術がどのように継承され、また新しく生まれたのか工芸品、絵画などあらゆる歴史資料によって検証しようというもの。



大きく、第Ⅰ章 徳川時代

第Ⅱ章 開港の時代

第Ⅲ章 明治時代として、印象に残ったものを紹介することに留めようと思う。(単位は㎝)



第Ⅰ章 徳川時代



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★ 岩に鷹棚錺(かざり)  家定所用  江戸時代後期(19世紀中頃) 金工

                 高さ39.0 幅23.0 奥行16.0  徳川記念財団


54年に及ぶ最長の11代将軍家斉(いえなり)の時代は、平和な時代を象徴するような優美で繊細な銀細工、象牙が数多く作られた。写真は、ペリー来航以降、13代将軍家定(いえさだ)の所用。




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★小袖 萌黄紋縮緬地雪持竹雀文様 牡丹紋付  篤姫(天璋院)所用  江戸時代末期(19世紀中頃)

                                 丈175.0 裄61.0  徳川記念財団


将軍の正室には、衣装から生活全般にわたって細かい規則があり、日に5回もお召し替えをし、歌、書画、茶の湯、琴、囲碁や将棋などをたしなみ、教養と美意識を磨いた。

写真は13代将軍家定の継室・篤姫の衣装。

一般的にそれまでの女性たちは、四季の草花、宝尽くしなど細かい模様の衣装を身に着けていたが、篤姫の衣装は対照的な色合いを組み合わせた規則的な文様のものを好んだようだ。彼女の気丈で毅然とした人柄や性格を反映しているようだ。

この小袖は①期の展示のみ。見ることができて幸せ…



第Ⅱ章 開港の時代



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★ハリスの接待菓子(復元)  福留千夏氏復元制作  株式会社虎屋協力 平成19年(2007)復元

                  高さ24.0 幅41.0 奥行47.0  玉泉寺ハリス記念館


砂糖、米粉、果物、胡桃などで作ったお菓子。日本の干菓子や金平糖など伝統菓子と外国のモダンな焼き菓子も取り入れて、当時の最高の菓子の技術と美的センスを窺わせる。4段重ね、桐の箱に納められている。

ハリスはこのお菓子を見て、口に含み、何を感じたであろう。



第Ⅲ章 明治時代



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★ライティング・ビューロー  明治時代(19世紀末) 寄木細工

                   高さ181.0 幅153.0 奥行75.3  金子皓彦氏



見事という他にない。すべて見えない細部までこだわって、最高の技術でもって作られた寄木細工の傑作。




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★菊  黒田清輝  大正元年(1912) 油彩、カンヴァス 72.9×60.5  ポーラ美術館


開国後の幕府と明治政府の近代的な施策によって西洋画は受け入れられ、明治20年代までに一定の成果をあげ、日本特有の「洋画」を生み出した。

黒田清輝 は、ヨーロッパで西洋画法を学び修得、後に、東京美術学校で本格的に西洋画普及に取り組んだ。

この作品は日本的な植物を題材に、光と陰、奥行のある表情と動きを柔らかい色彩で表現している。



膨大な史料と作品から、ほんの少し紹介。

このあと常設展なども観てくたびれたので、館内のカフェ小倉山でひとやすみ音譜



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脚の疲れも喉の渇きも癒えたので、帰ることに…


思い切って出かけて来てよかったと思う。



夕暮れにはまだ早く、昼には遅い時刻に空を見上げる


またいつか


ここに来て、外を歩きたいと思う


みなとみらい駅へむかって歩き出した


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