朝から霧雨のような降りで、傘を持って出る。
最寄の田園都市線の駅で友人と待ち合わせて、電車に乗り込む。
お洒落な友人はロングブーツをはき、秋のモードだった…ところが電車の中は思ったよりも暑くて
額に汗を滲ませている。銀座線に乗り換えて、上野に着くとちょうど正午だった。外はひんやりと冷たい空気…
東京都美術館「フェルメール展」を観るのが目的なのだ。
フェルメールの、今回の作品は過去最多の7点が展示され、そのうちの4点は日本初公開というもの。
私と友人はこの7点だけを観に出かけた。チケット売り場で当日券を買おうとしていたら、初老の紳士が1枚の招
待券を「よかったら使ってください!」とくださった…お礼を言ってありがたくいただいた。うれしい!!
1人1600円のところを半額にて入場できたということになる。
4列に並んで10分ほど待ち、動き出して展示室へ。「デルフト・スタイル」の画家たちのコーナーはスルー。
7点 マルタとマリアの家のキリスト
ディアナとニンフたち
小路
ワイングラスを持つ娘
リュートを調弦する女
ヴァージナルの前に座る若い女
手紙を書く婦人と召使い
この7点はどれも重厚で静謐、光の追究…この7点の前で何度も立ち止まる。流れを阻害しないように気をつけ
ながら、何度も行ったり来たりする。
フェルメールにしては珍しい屋外風景画の「小路」を観ることができた。
美術館を出るときに時計の時刻は午後1時半になろうとしていた。
会期:2008 8/2-12/14
フェルメール展
http://www.tobikan.jp/museum/vermeer.html