隣街のある教会でオルガンの解体修理をしているよ♪
Frau Seiler の 合唱団で 同じソプラノのパートを唄っているご婦人が先週の合唱のときに教えてくれました。
今週は ラッキー
にも オルガンの授業がないんで
時間的にも余裕があるんだわんっ
アポもなにもとらずに ふら~ っと訪ねてしまったので
まずはこの教会の隣に立っていた Gemeindebuero 教会事務所 に
お伺いをたてに顔を出しましたら
ちょうど この教会の Kantor 教会音楽家 が見えて
このオルガンを修理していらっしゃる Orgelbaumeister に面通ししてくださいました。
この Orgelbaumeister、 名は Rowan West さんとおっしゃいます。
私のことを快く迎えてくださり、 このオルガンについて いろいろと説明してくださいました。
このオルガンは 彼自身が 1994年に造ったオルガンで
Westfaelisches styl、 ヴェストファーレンスタイル の
バロックオルガン、 だそうです。
調律は Johann Patroclus Moeller
方式。
この調律でのオルガン演奏が 彼の中では
バロックの曲を演奏するのには一番美しいのだとか・・・・・
マイスター、 和音の響きを弾き比べてくださり
「C, F, G Sehr gut!(とてもよろしい)
D, Es, B Gut! (よろしい)
E, Cis, Fis As・・・・・Streng (厳しい、聴きづらい)」
どんどん お話をしてくださいます。
「このオルガンで バロック音楽、 Bach, Buxtehude を演奏したら もう最適だよ!
Lemgo(この近所) の St Martin 教会のオルガン(1612年造)は
Reinmitteltoenig だから
ルネサンスの作曲家、 シャイデマン、プレトリウス、 シャイト、シルト・・・・
がすばらしいね♪」
Meister は 作業にかかるというので 私は オルガンの周りをブラブラ見学♪
このはしごも
「勝手に上り下りしていいよ」
とのことでしたので 上ってみました。
すごい Balk、 3段ある! (Balk 空気を送り出すポンプみたいな部分)
中のパイプは全て取り払われている・・・・
オルガンの内部が丸見え 
お! 日本の品物じゃあないかな?
マイスターの道具だろうか~
マイスターは 1982年、武蔵野音大にあるオルガンの修復に日本にいらしたことがあるそうです。
作業の途中に そのときの日本滞在のお話、感想なども 伺う事が出来ました♪
マイスター 「京都にいけなかったことが なにより残念だったんだよ」 
所狭しと並べられ 立てられているパイプ。
数は2000~2500本ということ。
この時の作業は マイスター とお弟子さん で
D2 の管 (フルートと思われる) を調律をしてらっしゃるところでした。
マイスターが鍵盤で音を弾いて 調律の支持をお弟子さんに出します。
「もっと下げて」
お弟子さん 手を加える、
マイスター 弾いてみる・・・・
「もうちょっとだけ 下げて」
お弟子さん 手を加える、
マイスター 弾いてみる・・・・
「ちょっと上げて」
・・・・・
とまあ こんな具合に 延々と 音を聴き比べて パイプに手を加えて
音を調節していくのですね。
手を加える場所は 写真でいうと パイプに見える口の空いている部分。
0.01ミリ単位ほどの誤差で 音程、音色がどんどん変化していきます。
あまり具合が良くない時には マイスターが自ら手直しを加えます。
音が変わっていく様子が面白くて
また 音程がピシッと合ったときの空気が心地いい~
マイスター 「 バロックの音、 というのは とっても柔らかいんですよ。
その音色は 書物から習うことは出来なくて
バロック時代に実際に作られたオルガンの音を聴いたり 構造を見せてもらったりして
当時は こんな音色だったんだろうなぁ・・・・
ってことを 想像しながら 探り 追求していく、
僕の仕事は まるで 探偵のようだ って いつも思うよ ♪
でも だから 飽く事無く 一生かかって 当時の音を捜し求める価値があるとも
思うんだ!」
「現在のオルガンは Streng ハスキーな音色のものが多いんです。
でも 声でも同じですが 力が入った声、音色は 聴いている人が疲れてしまう。
僕の求めたい音は まろやかな優しい音、 脱力した心地よい音色、
聴いている人が 安らかな気持ちでずっと耳を傾けていられる音・・・・
なんです」
ああ!! 面白かった!!
ついつい長居してしまいました。
マイスターにOKもらったんで 木曜日も行ってきます♪








