木の葉はそこかしこに隠された
暗号のようで
探さずにはいられない






自転車で通り過ぎる時は

あまり気にならないけれど




歩いていると

気になってしまい




結果追ってしまうのが

木の葉という存在







映画【ダヴィンチ・コード】等で

メジャーになった

絵画に隠されたアナグラム




古代史にも暗号めいたモノが

あるのですが




地面に落ち葉として

存在している葉が

私には世界に散らばった

秘密の暗号に見えるのです






ひとつの記号を見つけると



次の記号を探してしまう

 



次々と現れる

謎めいた記号達に翻弄され




時間を忘れ

夢中で探してしまいます




どこに行き着くのか?



どんな暗号なのか?



全く分からない








夢中で木の葉を探していると

不意に背中に衝撃が…




何かと思って立ち上がって見ると





両手に

松ぼっくりを手にした息子さんが

ニヤリと笑って

今、まさに2つ目の松ぼっくりを

ぶつけようと振り上げたところ




こちらも手元を探って

手のひらサイズの大きな

松ぼっくりを拾い上げ

息子さん目掛けて

ぶつけます




しばし

おばさんと20を越えた世代の

松ぼっくりのぶつけ合い(笑)




少しも傷まない

松ぼっくりの強靭な固さに驚く




散々笑って

遊んでくれた

松の子供達にお別れを告げ




家路につく




あれ?

私、木の葉の暗号探索を

していたハズなのに




ついうっかり

遊んでしまい

目的を忘れてしまいました







まるで

これ以上記号を

見つけられてはたまらない

妖精達に誤魔化されたよう





時に木の葉に刻まれた模様は

とても力強く




ネイティブ・アメリカンや

アイヌの人達の

魂の矜恃を思い起こさせます





 


葉に刻まれた

素晴らしく

英気に溢れる紋章





グレート・スピリット





森に住まう精霊達の

力強さを感じるのは





手のひらより

ひと回り小さな

木の葉なのです