昨年久しぶりに最下位に沈み,今年も苦しい戦いが続く阪神を指して「暗黒」という形容がなされるところであるが,長年阪神を見てきた私などからすると,今の阪神なんかかわいいものである。一般的に1988年に始まり星野監督就任の2002年まで続いたとされる「阪神暗黒時代」は本当に凄まじいの一語に尽きたものである。

 期間中,辛うじて一流選手と言えたのは岡田彰布と和田豊くらいなもので,打てないとか守れないとか投手力がどうとか,そういった個別の原因をあげつらうまでもなくとにかく純粋に弱かった。長年野球見てるけどあれくらい弱く,しかも浮き沈みもほとんどなくずっと沈みっぱなしで弱いままっていうのは阪神くらいのものではなかったか(2位に輝いた1992年が「奇跡の年」と言われるが,首位と最下位が9ゲーム差という団子レースのなかではずみでちょっと浮いたにすぎない,貯金はわずかに4だし)。

 せっかくブログを立ち上げたことだし,今の若い阪神ファンは知らない暗黒阪神の思い出について折に触れて語っていきたいと思う。しっかし今にして思うとなんで観るの止めなかったのかなあれで。自分でも謎である。