目の見えない人は 世界をどう見ているのか | 秋田県横手市のメガネ屋から

秋田県横手市のメガネ屋から

秋田県横手市でメガネと補聴器店を開いているエルピス店主の独り言。肩こり、眼精疲労、頭痛のもとになっている、眼や耳やからくるストレスからの解放のお手伝いをさせていただきたいと日々奮闘しています。

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大変面白い本に出会った。

「目の見えない人は 世界をどう見ているのか」
伊藤亜紗著、光文社新書

この本は、

目の見えない人が
この世界をどのように感じているのかを

教えてくれます。

視覚と聴覚に携わらせて
いただく者であり

且つ

40年以上
全盲の方との交わりを

させていただく者にとっても

うなずく点も多く



新しい視点も教えていただきました。

「見える・見えない」は
「できる・できない」ではなく

「世界の見え方の違い」なのだということ

たとえば

私たちは、

月といえば立体としての球ではなく、

「円」として捉えているが、

生まれながらの
視覚障害者の方は、

月をボールのような
球状をした形としてとらえていると

いいます。


目が見えると言っている
私たちは

2元的に捉えているが

視覚障害者の方は

立体的に
捉えているということです。

見えている世界は

如何に

限定的かを

思い知った次第でした。

是非とも

読んでみてください。