大変面白い本に出会った。
「目の見えない人は 世界をどう見ているのか」
伊藤亜紗著、光文社新書
この本は、
目の見えない人が
この世界をどのように感じているのかを
教えてくれます。
視覚と聴覚に携わらせて
いただく者であり
且つ
40年以上
全盲の方との交わりを
させていただく者にとっても
うなずく点も多く
又
新しい視点も教えていただきました。
「見える・見えない」は
「できる・できない」ではなく
「世界の見え方の違い」なのだということ
たとえば
私たちは、
月といえば立体としての球ではなく、
「円」として捉えているが、
生まれながらの
視覚障害者の方は、
月をボールのような
球状をした形としてとらえていると
いいます。
目が見えると言っている
私たちは
2元的に捉えているが
視覚障害者の方は
立体的に
捉えているということです。
見えている世界は
如何に
限定的かを
思い知った次第でした。
是非とも
読んでみてください。