感じてしまいました。
 突然のキスにまた濡れてしまいました。
 替えの下着が欲しいくらいに


満員電車の中でメールしてる姿が目に浮かぶ。

まだ躊躇いがあったね。
 でも、感じてる顔は女だったよ。
 我慢できなくなったら言っておいで


信頼関係を築くのに必要なのは、
お互いにまだ余白を残しておくことだと思う。
今、あゆみを私のテリトリーへ引き込むことはできるだろう。
でも、それでは長くは続かない。

彼女が欲しているものを彼女自身が理解しなければ、
砂の城のごとく崩れていってしまうのである。

駅で別れてから数時間後。
もうそろそろ夜中という時に電話が鳴る。


喫茶店で待ち合わせ。

メッセージのやり取りですでに話を聞く必要はない。
彼女の目を見る。
緊張と期待とが混ざっている。

手に触れる。
顔が俯く。

手を握る。
握り返してくる。

足で彼女の股間を刺激する。
あっ
と声を出しながら、そのまま拒否もせず
声を押し殺している。

席を立ち、彼女を一番窓側に座らせ、
そのまま胸元に手を入れる。

耳元で囁く。
みんなが見てるよ。
 あゆみだけを見てる。
 乳首が固くなってきてる。
 スケベだな

 
どんどん感じていく彼女。

そのまま伝票を取り喫茶店を出る。

慌ててついてくる彼女。

今日はもう帰りな
そう言って、人で溢れかえった駅の構内でキスをする。

そのままお別れ。

別れてから2分後。
彼女からメールが届く。


旦那と上手くいってないことの悩み相談からはじまった。

自分はMだと思うとは言っていたが、
プレイとしての経験はないらしい。
旦那との夜の生活も時々、口と手で抜いてやるだけ。
そんな生活にも苦労していると。

彼女の話を聞いていたのだが、
なにかひっかかるところがある。
まずは心を開いてもらうしかない。
今後、どのようになるにしても信頼関係がなければ、
なにを言っても戯言になるし、
なにをしても苦痛に感じるだけだから。

メールやメッセージを何回したことだろう。
話を聞いて、私の考えを述べる。
反論があれば、その中身から彼女の考え方を知り、
また言葉のやり取り。

実はここからすべては始まっている。
彼女がなにを考え、なにを欲しているのか。

単純に性の解放だけではない。
心を解放して欲しいだけなんだと。
その声にならない訴えが行間から伝わってくる。

すべての話を聞いたときに、
会う約束をした。
昼間の喫茶店。
時間は1時間だけ。