「感じてしまいました。
突然のキスにまた濡れてしまいました。
替えの下着が欲しいくらいに」
満員電車の中でメールしてる姿が目に浮かぶ。
「まだ躊躇いがあったね。
でも、感じてる顔は女だったよ。
我慢できなくなったら言っておいで」
信頼関係を築くのに必要なのは、
お互いにまだ余白を残しておくことだと思う。
今、あゆみを私のテリトリーへ引き込むことはできるだろう。
でも、それでは長くは続かない。
彼女が欲しているものを彼女自身が理解しなければ、
砂の城のごとく崩れていってしまうのである。
駅で別れてから数時間後。
もうそろそろ夜中という時に電話が鳴る。