*
私は小学生の頃から夏休みの自由研究が苦手だった。
(宿題も苦手だったが…( ̄▽ ̄;))
自分でテーマを決めて研究しろと言われても、何を題材にして良いかも思い付かぬままお盆を過ぎてしまうのだ。
自由研究という授業は無かったし、
(今は説明会とかあるのだろうか…。)
アプローチの仕方も教えられずに夏休みに何かやって来いとは少し酷ではないか?
”自由”は大好きだが”研究”は大の苦手😖
面倒でとりあえず、いいかげんな工作などで適当に終わらせてしまっていたのだが、今思えばもう少し真面目にやるべきだったなぁ、と今更ながら後悔が残る。
*
話は変わるが、今年に入ってから親しくなったある親子がいる。
妻が主宰する我が家でのクッキングの時に、よく娘さんを連れてやって来ていた親子だ。
ただ、私には子供がいないので、子供へのアプローチの仕方がよく分からず、それまで子供は少し苦手だった。
甥っ子はいるので男子ならともかく、女子はハッキリ言って全くわからなかった。
そして何度か顔を会わせるうちに、娘さんの人懐こさのおかげで、いつの間にか仲良しになっていた。
夏休みになると一緒に川や海に遊びに行ったり、花火をしたり。
おかげで”海で骨折”するという、生涯忘れられぬ"思い出"までつくってしまう(笑)
お盆が明けたころ、その親子になにげなく自由研究のことを訪ねた。
研究テーマは「花火」🎆
(今話題の又吉先生の"火花"ではない)
以外にも斬新で且つ男前なテーマに少し驚いたが、進捗(しんちょく)はおもわしくないと言う。
やっぱり大変だよな~、と思いながらふと閃(ひらめ)いた。
「花火の模型を製作したらインパクトが大きいのではないだろうか?」
親子に共同製作を提案すると、喜んで受け入れてくれた。
工作なら私の得意分野だ。
製作図を娘さんに描いてもらい構想を練る。
外装などは私が担当した。
(少し不器用なネコさんぽ)
他にも予定がありながらも、彼女も一生懸命に部品製作に励んだ。
それから約2週間後の先日の土曜日、それは完成した。
(なぜか敷いてあるマットと色合いが似ているという奇跡)
打ち上げ花火模型の大きさは7号玉。
直径約20.5cmの実物大模型である。
見た目のインパクトと携行性(学校へ持っていく)のバランスを考えて大きさを決めた。
素材は断面の透明樹脂板を除けば、全て家にあった段ボールと新聞紙だ。
(透明樹脂板も家にあった余り物だ)
隣にある手筒花火も全て段ボールと新聞紙、それと紙ヒモでできている。
つまりは、材料費ほぼゼロ円。
(あ、少し折り紙使ったわ💦)
見事な出来栄えに親子共々歓喜した。
ふと、私の中で何かがスーっと抜けていくのがわかった。
それはおそらく、少年時代に置いてきた”適当に終わらせた”後悔だったに違いない。
*
今年の夏はこの親子のおかげでいろいろと学ぶことが出来た。
特筆すべきは子供へのアプローチ方法。
実際そんなモノは必要ないのだ。
目線を合わせて、ただ自然に思ったことを話せば良い。
少々のギャグは必要だが…(笑)
*
模型が完成したその夜、以前から約束していた”花火(又吉のそれじゃなく、子供用手持ち花火💦)”を近所の小さな公園で少し風の吹く中で一緒に楽しんだ。
最後の線香花火が落ち、少し強めの風が蝋燭(ろうそく)の炎を吹き消した。
この瞬間に、私と私の少年時代の夏は、ようやく幕を閉じたのだ。
(なんちゃって)
終
私は小学生の頃から夏休みの自由研究が苦手だった。
(宿題も苦手だったが…( ̄▽ ̄;))
自分でテーマを決めて研究しろと言われても、何を題材にして良いかも思い付かぬままお盆を過ぎてしまうのだ。
自由研究という授業は無かったし、
(今は説明会とかあるのだろうか…。)
アプローチの仕方も教えられずに夏休みに何かやって来いとは少し酷ではないか?
”自由”は大好きだが”研究”は大の苦手😖
面倒でとりあえず、いいかげんな工作などで適当に終わらせてしまっていたのだが、今思えばもう少し真面目にやるべきだったなぁ、と今更ながら後悔が残る。
*
話は変わるが、今年に入ってから親しくなったある親子がいる。
妻が主宰する我が家でのクッキングの時に、よく娘さんを連れてやって来ていた親子だ。
ただ、私には子供がいないので、子供へのアプローチの仕方がよく分からず、それまで子供は少し苦手だった。
甥っ子はいるので男子ならともかく、女子はハッキリ言って全くわからなかった。
そして何度か顔を会わせるうちに、娘さんの人懐こさのおかげで、いつの間にか仲良しになっていた。
夏休みになると一緒に川や海に遊びに行ったり、花火をしたり。
おかげで”海で骨折”するという、生涯忘れられぬ"思い出"までつくってしまう(笑)
お盆が明けたころ、その親子になにげなく自由研究のことを訪ねた。
研究テーマは「花火」🎆
(今話題の又吉先生の"火花"ではない)
以外にも斬新で且つ男前なテーマに少し驚いたが、進捗(しんちょく)はおもわしくないと言う。
やっぱり大変だよな~、と思いながらふと閃(ひらめ)いた。
「花火の模型を製作したらインパクトが大きいのではないだろうか?」
親子に共同製作を提案すると、喜んで受け入れてくれた。
工作なら私の得意分野だ。
製作図を娘さんに描いてもらい構想を練る。
外装などは私が担当した。
(少し不器用なネコさんぽ)
他にも予定がありながらも、彼女も一生懸命に部品製作に励んだ。
それから約2週間後の先日の土曜日、それは完成した。
(なぜか敷いてあるマットと色合いが似ているという奇跡)
打ち上げ花火模型の大きさは7号玉。
直径約20.5cmの実物大模型である。
見た目のインパクトと携行性(学校へ持っていく)のバランスを考えて大きさを決めた。
素材は断面の透明樹脂板を除けば、全て家にあった段ボールと新聞紙だ。
(透明樹脂板も家にあった余り物だ)
隣にある手筒花火も全て段ボールと新聞紙、それと紙ヒモでできている。
つまりは、材料費ほぼゼロ円。
(あ、少し折り紙使ったわ💦)
見事な出来栄えに親子共々歓喜した。
ふと、私の中で何かがスーっと抜けていくのがわかった。
それはおそらく、少年時代に置いてきた”適当に終わらせた”後悔だったに違いない。
*
今年の夏はこの親子のおかげでいろいろと学ぶことが出来た。
特筆すべきは子供へのアプローチ方法。
実際そんなモノは必要ないのだ。
目線を合わせて、ただ自然に思ったことを話せば良い。
少々のギャグは必要だが…(笑)
*
模型が完成したその夜、以前から約束していた”花火(又吉のそれじゃなく、子供用手持ち花火💦)”を近所の小さな公園で少し風の吹く中で一緒に楽しんだ。
最後の線香花火が落ち、少し強めの風が蝋燭(ろうそく)の炎を吹き消した。
この瞬間に、私と私の少年時代の夏は、ようやく幕を閉じたのだ。
(なんちゃって)
終