500年の時が流れていた。
その間人類は
母なる地球を
幾度その手によって汚し
神聖な生命のリズムを乱してきたのだろう。
地球を外界から守る
オゾン層の破壊は
一時
人類の存続にとって壊滅的と思われていたが
地球を愛する人々の努力と英知によって
その危機を回避することができた。
有害な紫外線に怯える時代は
今や遠い過去の人類の歴史として
刻まれていた。
しかし
一握りの人間の欲望は
歴史をどれほど繰り返しても
無くなることはなかった。
欲は留まる事を知らず
地球は長年の間
心無い人間たちの核の乱用によって
ダメージを受け続け
放射能による汚染は
拡大する一方であった。
温暖化は科学の技術によって
その速度を緩めたものの
自然界の秩序は失われ
異常気象や未知の細菌の繁殖や
ウィルスに怯えながら過ごす時代を
やり過ごしていた。
生命体の多くは
当たり前のように起きる
奇形や突然変異、
原因不明の病に悩まされ
人々は逃げ場を求め
希望と夢を宇宙に託した。
宇宙開発は順調に進み
月と地球の間に建設された
スペースコロニーへと
徐々に人類の移住が始まった。
悲しむべきことに
どんな時代にも理不尽さは
つきもので
富める者は真っ先に
命の安全を確保し
新境地においても
権力をふりかざすのだった。
そして地球政府は
人類の存続を図るため
病気の蔓延を防ぐ厳戒態勢を敷き
人口を管理する権限をも握ることとなった。
政府は
男女の接触による子孫繁栄の道を
法によって厳しく規制した。
人類は
今や人工的な遺伝子操作によってのみ
新しい命の誕生を可能にしていた。
一方
人々は再び地球で暮らす夢を
捨ててはいなかった。
地球を浄化し
再び故郷の地を踏むことを目的とした
地球再生プロジェクトが
同時に始動していた。
科学者たちは
汚染された環境において
生き残った強い個体の遺伝子を
収集し、操作することによって
人工的に汚染された地球環境に
適応能力の高いニュータイプの
人類をつくりあげることに
成功していた。
彼らは
何世代にも渡ってこの世に生を受け
汚染された地球に居住しながら
地球再生プロジェクトのミッションを
遂行する使命を背負い
暮らしていた。
通称ソルジャーブルー
彼らは青の戦士たちと呼ばれ
コロニーの人間にとって
憧れの存在だった。
彼らはコロニーに移住した人類とは
同じ人類でありながら
肉体的にも
精神的にも明らかに異なる特徴を
持っていた。
地球再生プロジェクトは
徐々に効果をみせ
今や地球は
約400年前の環境にまで回復していた。
地球は以前の生命のリズムを
取り戻しつつあった。
宇宙から見る地球は
青く美しく輝いていた。
コロニーの人々は
いつか地球に帰れる時が来ると
信じていた。
想いは遥か遠くの
青い星へと続いていた・・・
2514年
夏の終わりのことだった。
妄想小説「Moon Disco~序章~」
かりなよりエロを込めて
Baby let's fly~
