こんにちはー!

エロゲ感想ブログ、初投稿です!

早速ですが本ブログの説明をば。このブログは名前からわかる通り、あらすじ多めで構成されています。

読者の皆さんには「あー、こんな場面あったなー」と振り返りつつ筆者の感想に共感したりしなかったり……みたいな感じで楽しんでもらえればと考えています。

記念すべき第一作目は『ニュートンと林檎の樹』です。この作品にした理由は最近やったからです。はい。

 

それでは本題に入っていきたいと思います。

 

ニュートンと林檎の樹    Laplacian

全体:78点

シナリオ:B  キャラ:A  曲:A  BGM:B  ボリューム:C  (C~S)

 

いきなり78点!って言われてもなにがなんだかと思うでしょうが、ゲームをプレイしてて苦痛に感じないギリギリラインだと思ってください。

いや、悪くないんですけどね、いかんせんストーリーが短すぎる!(特に個別)

やりたいことは伝わってくるし、謎の挿入ムービーもかなりお気に入りです。万有引力のムービーで購入を決意した人も多いのでは?

ただ、やりたいことだけやって他をおざなりにしてる感が否めない作品です。というか完全にそれです。√によってはヒロインなのにほぼ話に登場せず、なぜか主人公と相思相愛になるのでプレイヤーが完全に置いてけぼりをくらうものも……

 

あ、ちなみに途中下車形式なので普通に進めると四五→ラビ→春→エミー→アリスといった攻略順になると思います。

 

アバンタイトル

 

本作の主人公、朝永修二はノーベル物理学賞の受賞者である朝永修一郎の孫であるため、小さい頃から幼馴染の一二三四五(うたかねよつこ)とひたすら物理に打ち込んでいました。しかし、修二は諸々の理由により物理から逃げてしまい、今は大学生。

修二の路上ライブに誰も立ち止まってくれない中一人だけ熱心に聞いてくれる謎の鼻眼鏡美少女が……(四五)。

 

失踪したはずの修一郎から四五のもとに届いた謎の鍵とロンドン行きの飛行機のチケット×2。それを使ってロンドンへ行き、望遠鏡に鍵を刺しタイムスリップ、それによる火災で所謂ニュートンの林檎の樹が焼失→万有引力の発見が歴史からなくなるといった流れですね(適当)

 

 

 

四五の鼻眼鏡姿と修二との軽快な漫才、掴みばっちりです。

OPもいいぞー。世界観に合っているこの楽器いい音ですね。BGMに使われているものと一緒かな?

ボケ重視の通常パートと締めるところはしっかり締めるシリアスパート(がありそうな雰囲気)、これは名作のヨ ・ カ ・ ン♪(フラグ)

 

共通パート

 

タイムマシンは使用後壊れてしまったため修理するまでの間この時代で生活しなければなりません。そこでテンブリッジ大学の学生寮に身分を偽り泊めさせてもらいます。

その寮で元々共同生活をしていたニュートンもといアリスや、日本に行ったことがない日本人のお姉さん春、メイドでありながら学業にもしっかり打ち込むお芋大好きエミーと必然的に仲良くなり、今後はこの3人の話が中心になります……嘘です。

実はこの3人は序盤申し訳程度しか出てきません。修二、四五と二人のタイムスリップをすぐに見破った異端児ラビ、そして同じく未来からタイムスリップしてきた若かりし頃の修一郎じいちゃんの4人でタイムマシンを直すのがメインの流れになります。タイムマシンが完成した後に、修二はラビから母を助けるためにタイムマシンを使わせてくれと懇願を受けます。

が、これをきっぱり拒否。やるやん、修二!しかし、最後の最後でラビを捨てきれず、スキを突かれてタイムマシンを奪われてしまいます。おいおい……

 

 

 

かなり面白いぞ、このゲーム!単調になりそうなタイムマシンの修理も、しっかりボケてくれるラビや四五が出突っ張りなおかげで意外と飽きずに楽しめます。↓有能トリオの図

ストーリーに若干の粗が目立つ気がしますが、元々バカゲーを謳っていますし今のところ全然許容範囲です。

ストーリー上、次々とやるべきことがでてくるのでなかなか良いテンポで進み、タイムマシン完成しちゃうんですねえ。しかし、途中下車方式なのでこれからどんどん話が展開されていくハズ……

 

 

四五√

 

四五からの告白を受けると√に入ります。どんな話かというと、ペストに気を付けてと言われた次の瞬間には四五が感染する話です。

なんだこれ。四五の治療のためタイムマシンを取り戻しご都合で未来に帰りまして、変わってしまった未来を元に戻すため二人で頑張ろうというエンドです。

 

 

 

短っ!

修一郎からの手紙とか修二がもう一度物理と向き合うのを決意するところとか何となく大筋は良さげなのですが、描写が少なすぎてすごくもったいない感じになってます。

共通までがとても良かっただけに落胆がでかいなあ。はぁー、筆者がっかり。

しかもこれより質の良くない√がまだ待ち構えているという。闇深えよ……

まあ、途中下車方式はそもそも個別√短めなことが多いのでこんなもんかなーと思ったり思わなかったり。(思いません)

 

ラビ√

 

ラビは過去に戻り母を助けたものの、その時代にはその時代のラビがいるわけでして、タイムスリップするとその世界に自分の居場所がなくなってしまうということを聞かされます。

そのため、活動方針を林檎の樹の焼失を防ぐことではなく、なるべく正史に沿って動くように誘導することとしました。目下の目標はニュートンの偉業に欠かせないエドモンド・ハレーなる人物を探すことなのですが、それを修二はうっせバーカと一蹴してラビと母親との再会のために奔走します。

結局母との再会は上手くいきますが、ニュートンのほうはハレー(春)と修復不能なほど仲を違えてしまい失敗。修二は責任を取って過去に戻ろうとしますが、さみしい思いはラビ一人で十分だとラビがそれを肩代わりしてラビ√は幕を閉じます。健気やなあ……

 

 

 

ラビかわいいな、おい!!

やはりストーリーは短めですが、話の本筋に絡んでくるだけあってなかなか秀逸な√となっています。エンドも2周目からは少し変化しますし、作りこんだ感が見て取れます。

ムービー全員分あるんかーい!唐突に来るからパソコン壊れたかと思ったわ(笑)

母との再会の場面は感動的な仕上がりになっています。

一分弱しか母とおしゃべりできないのですが、そういった束の間のきらめきには心を打つ何かがありますよね。それまでの過程が長いほど、その結果が短いほど輝きを増すようなそんな気がします。……まあ、過程めちゃくちゃ短かったけど(笑)

 

ラビ√を終えると選べなかった選択肢が選べるようになっています。あ、わかったぞ!ここまでは四五、ラビに焦点を当てていてここから先が春、アリスに焦点を当てると。それなら出番が偏っていたのも納得できます。( )

 

春√

 

時間遡行を繰り返すラビから春とアリス、つまりハレーとニュートンの仲を取り持つように言われる修二君。仲違いしないように奔走しますが、ニュートンの発想を横取りしようとするフックの挑発にアリスが乗ってしまい、春→アリスの信用が地に落ちてしまいます。しかしそこは有能ラビちゃんの活躍によって感動の仲直り。

ちなみにフックも不正がばれてしまい追放されてしまいます。もちろんどこまでも有能なラビと修一郎ペアが暴きました。修二なにか活躍した?一段落したところで春√の分岐となり、付き合ったらイチャイチャして終わりです。はい。

 

 

 

話自体は春、アリスが中心になっているもののタイムマシンの存在を知っているかの違いが大きく、ラビ、四五、修一郎と行動を共にしがちです。そのため√に入るまで春との絡みが少なく、イチャラブしていること自体に違和感しかありません。そのくせストーリーもただイチャついて終わるという残念な内容。

挙句の果てに唯一の良心であるムービーも特に語るべきところはないです。日本人に恨みでもあるのか?

まあ、声優は有名な人なので好きな人には良い√なのかな?次行こう、次!

 

エミー√

 

ここからようやく万有引力の話になってきます。とりあえずタイムマシンは有能トリオに任せて修二はアリスが万有引力を思いつくように誘導します。それができるなら早くやればよかったのでは?……とは言わないでおこう。

アリスの前にいっぱい林檎落とすシーン、めっちゃ笑っちゃいました(笑)こういうネタをもっと頻繁に出してくれると嬉しいですねえ。

それはさておき、アリスは万有引力の着想は得られてないもののエミーと協力してプリンキピアの執筆を進めます。そんなある日、エミーの持っているオルゴールからアリスとエミーは姉妹であったことが発覚します。

境遇の違いから母を嫌うアリスと母を慕うエミー、180度異なる母への思いが喧嘩へと発展します……が、エミー√ではいつの間になかったことになってます。うーん、この。

結局、万有引力はエミーがベランダから転落した際に落ちていく自分によって想起され、母だけでなく万有引力もアリスから奪ってしまったと落ち込むエミーを慰めることで√突入です。

サブヒロインということもあって√はさらに短く、アリスから託されたプリンキピアを完成させよう、修二と二人で頑張ろうといった感じでーす。

 

 

 

エミー攻略できたんですね。普通にかわいいと思っていたので嬉しみです。

ムービーも電波っぽく、中毒性がありそうな仕上がりとなっています。

サブヒロインなだけあって短いですが、逆に言ってしまえばサブですからね?

そういう意味ではむしろ相対的に最も長い√ということができる……かもしれません。

 

アリス√

 

姉妹喧嘩の中、修二は落ち込んでいるアリスに自分が未来から来たことを打ち明け、エミーのオルゴールを直せるのはアリスしかいないと仲直りの後押しをします。

修二によって半ば強制的に仲直りさせられたアリスはエミーと二人でプリンキピアを書き上げることにし、また何故か好きになっていた修二と恋人の関係になるのでした。へぇー。

一方、有能トリオの進捗も良く、お別れの時間が刻一刻と近づき、切ない雰囲気が漂い始めます。この一つの物語が収束に向かっていく感じ、すごく味があっていいですね。

そして感動のお別れのシーン!!

他の√では修二が残るパターンだったのですが、アリス√では修二は未来に帰ります。割と賛否両論分かれるところですが、筆者はこの展開いいと思いますよ。終わりがあるからこそ輝くんですよ、こういうのは。

最後は現代メンツがみんな元の世界に戻って幕引きとなります。

 

 

 

はぁーー(恍惚)いい終わり方やね。

最後、アリスだけでなく皆がちょっとしんみりするところとてもうまいなと感心しました。しっかりツボを押さえてるなって感じ。

ムービーもアリスのだけはしんみりテイスト。これはこれでぜんぜんありですよお!

 

 

総括

 

まあ、一言で言うならやはり文章量増やせ!ですかね。部分部分で見るとすごい良い出来なのですが、全体的に必要な描写が足りなさすぎデスネ。

あとはもっと設定にこだわってほしいです。ラビラボラトリーの隠し部屋に結局触れられなかったりとか、出会ってひと月の小娘のために体張りすぎだとか。他にも最後にラビ・ジエール=ラボアジエであったことが明かされるのですが、質量保存の法則の反例にまみれたあの環境でよくそんな説提唱したなと。

こーゆーのつつけばいくらでも出てくるので批評しやすいというのも最初にこの作品を選んだ理由の一つだったりして……