【質問】演習方法,勉強内容,暗記その他の事項について | 司法試験のあるきかた

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試験合格を運任せにしないための方法論を考える

演習方法について

 

「予備でFだった科目はどうやって演習すればよいか?」

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「重要問題習得講座を解く際に意識したことは?」

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「答案を書いた後はどうすればいい?」

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勉強内容・範囲について

 

「工藤北斗先生が予備は重要問題習得講座だけで大丈夫とガイダンスで言っていたが本当?」

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「民訴がまだよく分からないので総合講義と論証集を繰り返しているが,問題を解いた方がいい?」

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暗記についてほか

 

「論証やノートの暗記で工夫していたことは?」

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「論証を覚える際のコツは?」

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「判例の規範はどの程度暗記していた?」

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「過去問を検討したあと,できなかったことをノートにまとめる勉強は効果的か?」

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「自分でノートを作るより既存の本に書き込む方が良い?」

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「司法試験合格のために犠牲が必要か?」

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司法試験は,試験開始前に問題文を配られて,試験開始の合図と同時に問題文に目を通し,そこで問われていることを答案に反映させるという試験ですよね。

つまり,(他の受験生との比較で相対的に)良い答案が書ければ合格する試験です。決して,脳内の法律知識やこれまでの勉強時間の多寡,ローないし予備でとった成績で合否が自動的に決まる試験ではないのです(もちろん,法律知識を全て答案に反映できる形で整頓していればそれは良い答案に繋がりますし,良い答案を書けるように勉強しているなら,長時間勉強している人の方がより合格可能性は高くなるでしょう。しかし,それは全て「良い答案を書く」という目的を前提にしていなければならないのです)。

なので,「良い答案を書く」ための勉強というのをしなければならないのですが,そのための一番の勉強方法は,「自分で答案を書いてみて自分でダメ出しすること」だと思います。具体的には,参考答案例が付いている問題の答案をまずは六法以外なにも見ずに書き上げてみて,その後参考答案例と比較して,劣っているところにドンドン赤を入れていきます。そして,そのうち重要そうなもの(論点が考慮要素まで大展開されているものや,当てはめでページの半分以上を使っているものは重要だと思って良いと思います)に当たりをつけて,その部分は一旦覚えてしまいましょう。他にも赤を入れた部分はあるかもしれませんが,一旦はそこにだけ集中するのです。全部一気に直すなんて土台無理ですから。

次の日に,また同じ問題の答案を書くか詳しい答案構成をして,昨日集中して覚えた部分を頑張って再現してみましょう。多少の表現のゆらぎには執着せず,同じ意味・内容のものが書けるかという点にこだわりましょう。

こうやって,少しずつ自分が書く答案を改善していくことで,予備試験や司法試験で合格できる良い答案が書けるようになっていくと思います。

武道では「守破離」という言葉がありますが,司法試験の答案を書く際にも,同じことが言えるのではないかと思います。

 

守は既存の型を「守」る

破は教わった型を研究し,より良い自分だけの型を作ることで既存の型を「破」る

離は型と自分自身を理解した人間は自由自在になれるので型を「離」れて自由になれる

 

ということらしいです。

予備校答案はダメ!みたいな抽象的な言説だけが横行して,結果としてダメな予備校答案すら書けない人を何人も見てきました。

予備校答案がダメな理由は,上の守破離に照らして言えば,教わった型を守るだけで思考停止し,自分の型を身に着けようとすらしないからダメだということなんだと思います。

まずは既存の予備校答案の真似をしてみて,型を守ることから始めてみてはどうでしょうか。その中で「あれ,この答案の記載はおかしいな?」とか「書き方がおかしいな」と思うことがあれば,それは型を破り始めている証拠です。そうしたら,自分だけの型を作り上げていきましょう。

 

 

あと,暗記やノート作成に関しての質問を見る度に思うことがありますので,書いておきます。

まず,暗記については,問題を解く(=答案を書く)なかで不可避的に伴う・発生する現象,ぐらいに捉えて頂ければと思います。このあたりについては,TACの中村充先生のブログ,「不安を解消する唯一の方法」という記事に説得的で詳細な説明がされていますから,暗記について疑問を抱いている受験生は必見です。…ただ,上記記事を読まずとも,いったん問題を解くやり方で勉強を始めてしまえば,「機械的に暗記する時間をとる」ということのバカバカしさに気付くのではないかと思います。

 

次に,ノートについては基本的に「作成しちゃダメ」ぐらい強く律すべきだと思います。

ノートにまとめるというのはなんとなく勉強っぽい作業ができてすごい悦に浸ることができるのですが,ノートを作るということは,当たり前ですがそのノートを見直す時間に加えて「ノートを作成する時間」が必要になるため,勉強時間をがぶ飲みします。

ノートを作成している間は,基本的にきちんとした勉強時間にはならない(作業時間でしかない)と考えれば,ノートを作成する人は減るかと思います。

きちんとした勉強をするためには,「自分のできていないところ,弱点を発見するフェーズ」と,「そのできていないところ,弱点を改善するフェーズ」の二つを経ることが重要だと思います(さらに厳密にはその改善を維持したり,定期的にチェックするのも必要になりますが,重要かつ見落とされやすいのはこの二つだと思います)。

ノートの作成は,よっぽど注意深くやらないとこれら両方のフェーズを失ってしまうのです。ノートにまとめる段階で,「あ,ここが自分の弱点だ」と気付く(=発見のフェーズを経る)ことがそもそも難しいですし,気付くことができたとしても,「じゃあ次からはこうしなければいけないな」と考える(=改善のフェーズを経る)ことも難しいのです。改善のフェーズを経ることが難しいのは,「たった今ノートにまとめたのだから,あとはこのノートを見返せば大丈夫」と考えてしまい,すぐに自分の思考方法や答案の表現方法を変えようとするキッカケが生まれにくいという意味です。

 

この発見と改善の話は,司法試験や予備試験のみならず他の分野の勉強(学問的な探求はさておき少なくとも勉強と呼ばれる小,中,高,大学,ローや他資格のもの)にも通ずるものだと思います。発見と改善を意識すると,勉強について困ることは減るのではないかと思います。

 

 

僕自身も,現在は英語の勉強をしていますから,これからまたどんどん自分を改造していきたいところです。

 

 

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