その後、問題は議会を通じて解決へ向かったようだ。

 清水マオ・那覇市議(民主党)のブログから引く。
 6/17付
城西小学校が抱え続けてきた問題と向き合う

 今日は教育福祉常任委員会の2日目。 
 議案の表決を終えるや、城西小学校へ現場視察。 
 実際に抱える問題に対し、現地の確認を行い、那覇市教育委員会の対策などを聞いて参りました。 

 受理されていた陳情は2件。
 陳情第47号「那覇市立城西小学校不適箇所の改善・改修に関することについて」。
 陳情第48号「那覇市立城西小学校体育館・幼稚園園舎建替えに関することについて」。 

 それぞれがPTA会長を陳情者として、保護者と児童の願いでありました。 
 結論から先にお伝えすると、委員会では全会一致で、ともに一部採択となりました。 この対応を受けて、本会議場で最終的な決定に至ります。

 次の項目については、段階的も含めて対策を予定、手法を研究していくなど、採択を行いました。 
 黒いタイルのフロアをはじめ、滑りやすい個所に防滑シートを敷いていく。 
 雨などが入ってくる個所が多いため、隙間を埋めたり、ひさしを取り付けるなど対応を行う。 
 教室の中央に明り取りの天窓があるが、雨漏りと紫外線対策から、防水工事でふさぐ。 
 家庭科室が全体に黒のデザインであるのを、床から明るいものに施工していく。 
 コンクリートを押し上げる中庭の大木は剪定を行う。 
 石畳の個所の隙間を埋められるよう研究していく。
 
 そして一点、採択を行えない個所がありました。 
 それは特別教室側1階中央のシャッターを壁にして、開閉式のドアに取り換えてほしいというもの。 
 これにはもちろんですが、理由がありました。 

 それは、現在避難経路となっている通路であり、建物内ではなく建物外と換算している個所でもあるため、壁にしてしまうと避難上の問題が発生し、さらに室内の扱いとなってしまうと許可された基準からはずれるというものでした。 

 そこでこれについては、採択とは出来ないものの、すぐ外側にヒンプンのような形で雨風よけの壁を予定しているということで、説明に理解を示したところです。 

 そして第48号について。 
 次の項目については、第47号と同様に採択を行いました。 
 今回の経緯や工事内容などを説明する。 
 タイルは滑り止め加工のものにする。 
 沖縄の気候風土、空気の流れなどに考慮し、断熱材を使用する。 教室に天窓は作らず、明るい色彩の園舎にする。 
 その後も改善が必要なことがあれば、速やかに調査など対応し、責任の所在は教育委員会にあることを明確にする。 

 一方で、採択しえない個所についても、複数ありました。 
 屋上の手すりを2メートル以上とする陳情には、安全上問題無いようにするが、2メートルとなるかは確定できない。 
 教室の構造を四角形にするかどうか、トイレの湿式・乾式の選択、教室内にトイレを設置するかどうかなどは関係者と調整を踏まえた上での対応となること。 
 そして設計士は県内に限るという項目については、これは行政上難しいことであり、地域の気候や風土や歴史、伝統に対応することは、教育委員会でしっかりと配慮していきたいということでした。 
 
 これらは教育委員会の説明を聞いた上で、実現するには難しいところもあると判断し、ただ要望には応えようというしていることも確認をした上で、了解したところです。 

 一部採択ということで報告されると思いますが、概略は以上のようになりました。 
 ただ別の視点から問題であるのは、これが昨日今日の問題だったのではないということ。 
 城西小学校が創立以来、度々指摘されてきた問題であったということです。



 平成26年(2014年)6月那覇市議会定例会 最終本会議で可決
  議事日程 第9号 平成26年6月25日(水)午前10時開議

陳情第47号 那覇市立城西小学校不適箇所の改善・改修に関することについて 

陳情第48号 那覇市立城西小学校体育館・幼稚園園舎建替えに関することについて (教育福祉常任委員長報告)