プレジデント社が著作権を持っているのならば、今回の記事は消されるかもしれない(色平氏にあるならば、もし消されても本人に自垢談判します)が、日本の今後の医療の方向性を指し示しているので、転載する。

先に感想を。

金を追った日野原氏と、追わなかった若槻氏。
先進医療などで聖路加の果たした役割と、長野県で生活の中の医療として佐久が果たした結果に、両者の違いは出ていると思います。

高度先進医療も必要ですが、予防や全体的な健康に資するのは、後者であり、各自治体などの公営病院が目標にするのも後者でなければなりません。


『なぜ老人医療費が全国一安いのか 
長寿日本一・長野県民が、50年前に始めた習慣』

 色平哲郎
 2013.04.29
 『プレジデント』

 厚生労働省が発表した二〇一〇年都道府県別生命表で、長野県の平均寿命が初めて男
女ともに全国で一位になった。長野県は一九九〇年から五回連続の一位(男性)で、一
人あたりの老人医療費も日本で一番安い。

 そこで注目されるのが長野県佐久市にあるJA長野厚生連・佐久総合病院だ。「地域
医療の先進エリア」として知られる佐久市は、平均寿命が長野県よりもさらに〇・五歳
程度長いうえに、一人あたりの老人医療費も安い。なぜ、長野県佐久地域は「健康長寿
の先進エリア」となったか。佐久地域外に住む私たちは、どうすれば長生きできるのか。