次に症状の軽いタイプの方の治療法です。
これには、生活習慣の改善などの保存的治療と、薬剤を注入して血管をふさぐ硬化療法があります。
このうち保存的治療は脚を圧迫して血液の逆流を防ぐ弾性ストッキングを使います(なかなか履くのに苦労します)が、脱げば効果がなくなり、静脈瘤が治るわけでもありません。
他の防止策としては、
長時間立ちっぱなしでいない、立ち仕事では1時間に5~10分程度、脚を上げるような休憩を取ったり、時々脚を動かしたり、歩く、ふくらはぎのポンプ作用を促す為、歩行・足踏みなど脚を動かす運動、静脈の流れが悪くなるので、脚を締め付けない、就寝時に足枕などで足を上げて寝る、脚を怪我すると色素沈着や潰瘍の原因となるので、かゆくてもなるべく掻かず、清潔にする、などがあり、これらも浮き出てしまった静脈を元に戻すのではなく、進行を止めるのが目的です。
硬化療法は、静脈瘤ができた血管に、薬剤を注射で注入して血管を固めます。
硬化剤は静脈を癒着させ、ペシャンコにする接着剤の役割をはたします。
その結果、静脈瘤は小さく目立たなくなり、血液か溜まらないために、だるさやむくみがなくなります。
硬化療法のあと、注射をした部位にしこりや色素沈着がおこりますが、次第に薄くなり消失します。
硬化療法に要する時間は1回が1O~15分程度で、1本の脚につき1~2回の治療回数で済みます。
費用は、健康保険の3割負担で1回あたり約7000円です。
欠点としては、大きい静脈瘤にはあまり効果がなく、3年程度で再発することが多く、前述の防止策の継続は必要です。
また、静脈瘤が起こっている静脈の最上部を縛って切り離すという高位結紮術と、硬化療法を組み合わせて行う事もあります。
併用した際も局所麻酔で日帰り手術が可能です。
ご自身の症状にあわせて、医師とご相談下さい。
以下に大阪近辺で行っている医療機関をお知らせします。
柿木外科
大阪市中央区心斎橋筋1-1-1 心斎橋クラシック8F
TEL:06-6251-5080 FAX:06-6251-5085
http://www.kakinoki-geka-clinic.jp/index.html
いそのかみ皮膚科
大阪府大東市赤井1-5ラプラス住道2F
TEL:072-889-6712 予約専用 889-6788
http://www.isonokami-hihuka.com/aisatu.html
岸和田徳州会病院
大阪府岸和田市加守町4-27-1
TEL:072-445-9915(代表) FAX:072-445-9791
http://www.kishiwada.tokushukai.or.jp/
榊原クリニック
大阪市天王寺区大道3丁目5-10 ブルージュ天王寺101号
TEL:06-6776-0160
http://www.sakakibara-clinic.net/index.html
山本クリニック
大阪市東住吉区駒川5-4-15・TEL:06-6698-1200
済生会 富田林病院
大阪府富田林市向陽台1-3-36
0721-29-1121
http://www.tonbyo.org/index.html