扶養控除の間違いは家族の会話の少なさが原因? | 歌う税金教室  税理士冨永英里のオフィシャルブログ

歌う税金教室  税理士冨永英里のオフィシャルブログ

難しい税金を、歌と再現ドラマで楽しく学べます!
右脳をフル回転させて社長さんの成功を応援します!

こんにちは、商工会議所、出版社・テレビなどメディアからオファーのある税理士ーの冨永英里です。






2014年02月25日産経WEBに興味深い記事が書いてありました。


「扶養控除」減らぬミス 妻・子供の収入、夫知らされず…

 サラリーマンなどが行う年末調整や確定申告で、妻のパート代や子供のアルバイト代が一定額を超えているのに申告せず、扶養控除の対象になると誤った申請を行い、国税当局から是正を求められるケースが相次いでいることが25日、分かった。

 国税庁によると、こうした扶養是正は昨年6月までの3年間に全国で約63万件に上り、是正を求められ、企業や個人事業者ら雇用主が納めた源泉所得税の追加納付額は約196億円に上るという。多くは単純ミスだが、その背景に「家庭内の会話不足」があるとの指摘もある。


ちなみに・・

扶養控除の間違いー、

自分が確定申告した場合は、

自分が間違いを正すということになります。

まあ、これはしようがないですが、

問題なのは、


会社員のように年末調整で税金を計算した場合には、

間違えた本人ではなく、

会社にきます


(なぜならば、会社が源泉徴収義務者だからです)。

会社が従業員の所得税を給料から天引きし、

年末調整で所得税を計算するから、

その是正は会社がやることになります。


そうなると

税務署→会社→本人と連絡がきますから、

本人が恥をかき、

会社が年末調整のやり直しをしなければならなくなり、

その分の事務負担も増えます。


税理士の修業時代、従業員の扶養のことで実際にこんなケースがありました。

小さな会社だったので、

会社から来た書類をもって

ご本人が税務署に行って

言い訳をしながら対処してきたよ!

と半ば武勇伝?をきかされたことが今でも記憶に残っています。


知識の欠如、家族の会話の少なさ、あるいは悪意?

それぞれ理由はちがうと思いますが、気を付けたいものですね!