愛と絆を会社経営に活かす税理士の冨永英里です。
春の訪れとともにちょっとセンチメンタルになるといつも思い出すお話しがあります。
今日はこれを紹介させてください。
もちろん仕事に役立つお話しです(^^)/~~~
わたしは3年ほど前、人生に大きな出来事があり、おかしくなりそうな心を立て直そうとすがるような気持ちで「心」や「人生」に関する本を読みあさっていました。
そのときにこのお話しに出逢いました。
そして友人たちにこのお話しを何度となく紹介しました。
が、何度お話をしても、最後までちゃんと話ができなくなります。
なぜって?涙で途中で話ができなくなるからです。
結核がまだ死に至る病だった頃の、アメリカのある病院のお話なんですが、原文をたどろうと思ったのですが探せませんでした。
かろうじて「わたしが一番受けたいココロの授業(ごま書房)」という本で紹介されていました。
涙もろい人は電車の中で読まないでくださいね~(^_^;)
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その病室にも死の宣告を受けた7名の患者が入っておりました。
ジミー・カーチスは、その一番窓際に寝ていました。
自分で動くことができない患者の中で、ジミーだけが、唯一、窓の外を見ることができました。
死と隣り合わせの同室の患者は、みんな心がすさんでいました。
その患者を前にして、ジミーは窓から見える光景をみんなに語り伝えるのです。

「おーい、みんな、今日は子供達が遠足だよ。黄色いカバンをさげている子がいるな。いやぁ、ピンクの帽子をかぶっている子もいるよ。かわいいな。3番目と4番目の子が手をつないで歩いている。
きっと仲良しなんだろうなぁ。あ、空には黄色い蝶々が飛んでいるよ」
ところが、ある日、朝起きてみると窓際に寝ていたはずのジミーがいません。
昨晩、亡くなったのです。
すると、入口から二番目のベッドに寝ていたトムという男が、「俺をジミーが寝ていた窓際にやってくれ」と頼むのです。
しかし、看護婦さんたちは、顔を曇らせて、なかなか言うことを聞いてくれません。
業を煮やしたトムは、声を荒げて怒鳴ります。
それで仕方なく、看護婦さんたちは、トムを窓際に移します。
喜んだトムは、
「俺はジミーみたいに外の景色をみんなに話してなんて聞かせないぞ。自分だけで楽しむんだ」
そう思って窓の外を見たのでした。
ところが・・・・
窓から見えたのは、灰色の古ぼけた壁だけだったのです。
その瞬間、トムはジミーの思いがすべてわかったのです。
「ジミーは、壁しか見えないのに自分たちのすさんだ心を励ますために、その壁の向こうに広がるであろう素晴らしい世界をああやって語り聞かせてくれたんだ。それに引き換え、自分ときたら、自分だけ楽しもうなんて、何という恥ずかしい自分であろうか。」
心から後悔したトムは、ジミーに負けないくらい、素敵な思いやりをもって、次のように語り聞かせるようになったのでした。
「おーい、みんな、今日は花屋さんが通るぜ。車の中はバラの花でいっぱいだ。前のほうは、あれはパンジーの花だな。あの隣の黄色いバラ。甘い香りがするだろうな」
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みなさんのココロにはどんなふうに響いたでしょうか?
わたしはジミーのような生き方をしているだろうか?
ジミーのようにお客様に対して接しているだろうか?
このお話しを思い出すたびに、自分の身がひきしまる想いがするのです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
冨永英里
