おはようございます、税理士の冨永英里です。
やっと体調が戻りつつあるので、この間からずっと書きたいと思っていたお話を書こうと思います。
突然ですが、
あなたは、旅人であると想像してみてください。
いま、立っている場所は、
道がきちんと舗装されています。
ところどころに緑やきれいな花も咲いています。
休むためのベンチもあります。
そして、進むべき目の前の道路はまっすぐに舗装された道路が続いています。
しばらくは安心して快適に道を進んでいくことができるでしょう。
しかしこの先も安全な道かどうかはわかりません。
ちょっと不安が頭を過ぎりました。
そんなとき、あたりを見回してみたらベンチに、なにやら紙が置いてありました。
紙は軽いので、今にも吹き飛ばされそうです。早く手に取らないとっ!
近づいて見てると紙にはこう書いてありました。
「これは、ここから先の地図です。危険な箇所がチェックされています。
気に入ったらどうぞお持ちください。」
わたしからの単純な質問です。
あなたならこの地図、持って行きますか?
普通は持って行きますよね。
これから進む道の先は歩いて渡れないほどの川があるかもしれない。
切り立った崖があるかもしれない。
いきなりライオンや熊がでてきて襲われるかもしれない。
でも。。。。
地図があれば、危険をあらかじめ避けることが可能になる。
かすり傷程度はできても大きなケガには遭わないだろうと。
もしかしたら地図にないことが起こるかもしれない。
でもそれこそが冒険の醍醐味。
ということで旅人は、地図を片手に旅を続けていくのです。
さて・・・
私が何を言いたいのかといえば、
カンのいい社長さんならもうおわかりですよね?
旅人=社長さん
地図=私(税理士)
なんです。
会社経営に関わる不安なことも、
税理士が傍にいれば、
安心して経営が出来ます。
というのも日本の法人税は、申告納税方式です。
作成した書類を提出するときにチェックしてくれるわけではありません。
何年か経ってから調査に来ます。
書類の作成も、そして調査も人間が行うものです。
従って税務調査のリスクを0にすることは不可能です。
リスクを0にするなら、旅人になることをやめる、
すなわち社長をやめなければなりません。
でも・・・
事前にリスクを教えてくれるナビゲーターがいたらどうでしょう?
ナビゲータがいれば命を落とすような危険にであることはまずなくなります。
そして旅人はその道中で、たくさんの感動を味わえるんです。
ということで、
私は常日頃、今の会社経営の中で、
税務調査があったときにはこんなリスクがある、
そのリスクを回避するためにはこんなふうに対処すればいいという
「リスクマネジメント」を行っています。
ほとんどの社長さんは熱心に聞いてくれます。
でも、たまにすねてしまう社長さんもいらっしゃいます。
このような社長さんの特徴は
ひと言でいって、
旅人であることの覚悟がない人です。
たとえば、
お父さまが急死していきなり社長の座に座ってしまった息子さんとか、
いわゆる雇われ社長、
あるいは
海外が親会社である日本の現地法人の社長さん、日本支店の支店長さんなど。
彼らは肩書きは社長(支店長)ですが、
組織全体からみればトップの座の扱いをされてないことが多いので
社長としての責任だけ押しつけられた感が強くて
わたしがリスクを説明するとビビってしまうことが多いです。
旅人にはなってみた。地図も持った。だけど本当は旅に出るのが怖い!
かすり傷ひとつも負いたくない、道中なんて楽しみたくない。
とにかく安全で可もなく不可もなく暮らしたいー。
それじゃあ、いつも「ママ!ママ!」とダダをこねている3歳児といっしょです(^_^;)。
そんなときは私が旅人であることがどんなに素晴らしい人生かもサポートしているのです。
※もしわたしという地図のナビゲーターが欲しいなと思った旅人さんがいたらお供しますよ、いつでも。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
冨永英里