今朝の、続きですーー。
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アトリエ.バニラの
ブローチシリーズのうち
【ものがたりの動物たち】
というものを作りはじめてから
もう何年も経ちました。
当初の試作では
輪郭を落書き風に模索してみたり。
その後色々、改良したり進化したり。
バニラの方に
「ブログのものを」と
ご依頼にて
その時々に作っていたもの。
企画展に呼んで頂くようになってからは
テーマが違うブローチは
並べて出す機会が
少なくなっていたところ。
pinonpinon-storiesから
冬物語のおはなしを頂いた時に
ぴったりなんじゃないかなぁ、と
そう感じました。
こちらは5年程前のもの。
【ものがたりの動物たち】
『不思議の国のアリス』より.
デザインや仕様を変えて。
pinonpinon-storiesと
『ものがたりの動物たち』
アトリエ.バニラの小さなブローチを。
ちいさなブローチは、ものがたりの紙片。
それは「ちいさな贈り物」のような
ものでありたい。
きらきらとした
嬉しいきもちに
なってくれるような、そんな。
そんなものにしたいな、と思いました。
12月という季節にバニラが紡ぐのは
📕[星の王子さま]
📕[幸福な王子]
📕[白鳥の湖]
こちらの「三つのものがたり」より。
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『星の王子さま』より.
【王子のキツネ】brooch
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『幸福な王子』より.
【王子との約束/王子とツバメ
+剥がされた金箔】
setタイプ/brooch&ピンバッジ
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『白鳥の湖』より.
【清白と漆黒のファムファタル/オデット】
brooch
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『白鳥の湖』より.
【清白と漆黒のファムファタル/オディール】
brooch
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🌟今回は贈り物を届けるような
気持ちでお創りしました。
■ニードルフェルトの動物は
成形後に熱圧縮をかけており
従来のものに比べて
毛羽立ちが抑えられる仕様です。
■羊毛フェルトの軽い土台に
刺繍と
フランスアンティークの極小ビーズ
スワロフスキー
その他、硝子ビーズ等。
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ながくながく語り継がれた
ものがたりの中の
ちいさな動物たちです。
3つの物語の中にある、
「愛すること」
ーー「特別」になった、王子だけのキツネ。
ーー白と黒の姫君は入れ替わり
王子を惑わす。
ものがたりの終わりは、どれも
愛する者の側にある。
ーー願いを叶えるほどに
見窄らしくなってゆく王子を
最期まで愛した、ツバメからのキス。
切なく、苦く、どうしようもなく。
抱きしめたくなるような。
祖父の声のなかにあった、
ものがたりの「愉しさ」は
わたしの中に
パン屑のカケラのように
落ちている。
啄むものは居ないので、
振り向いたら
自由に行き来できる。
おそろしいものがたりも
哀しいものがたりも
きらびやかなお話も
時々
パン屑を辿れば鮮やかに思い出せる。
バニラの記憶のなか。
冬ものがたりより。