青い(追記) | 羊毛フェルトで紡ぐ不思議へんてこなものがたり♠︎アトリエ.バニラ

羊毛フェルトで紡ぐ不思議へんてこなものがたり♠︎アトリエ.バニラ

バニラのつくる、
不思議とヘンテコな世界。
羊毛フェルトや刺繍。
アンティークな素材でつくる、猫や動物、いろんなもの。
其々に
ひとつひとつの、
ものがたり。

長らくこちらから遠ざかっておりました、
アトリエバニラのバニラです。

ついこの間、久々ここに戻って来ました。

「ついこの間」が、もう10日以上前な事に
おおぅ…と地味に驚いたり。

皆さまのブログにも
少しづつお邪魔しています。


長い留守中に新たな企画が始まっていたり。


それは面白いに違いないわ、と
バニラもそおっと手をあげておこうとか。

同じように今、少し離れている方も。

私は何だか浦島太郎のようです。




この前、戻ってきた時にも
皆さんが
変わらず訪問して下さって嬉しかったです。

目の調子を見ながら、
少しづつだけれど。
バニラも会いに行きますね。

現実世界のバニラ宛にも届いた、
色んなハガキ。
夏だったり冬だったり。
ありがとう。ありがとう。
陳腐だけれど、これしか言えない。






それから。
私がたまに訪問すると、
大丈夫だよ、って。
私にもわかるように1年も前の記事に
そっと「再いいね」を残してくれたり。

やり取りした事こそほぼ無かったけれども
肩の力を抜いた、その文章がすきだ。
ずっとそう思っていました。




器用でない、表面だけでない
その方の心の深部のやさしい温度のまま
率直に書かれた文章。



優しさは多面体だ。
ピタリと合う
優しさを表すことは難しいなぁ、と。
バニラも折に触れ思っていた事が
繕うことなく
真っ直ぐに綴られていました。



何度も読みたくなる記事でした。

開いた時に、行き当たる。
偶然なんだろうけど、すごいなぁ。











さて、ここから「青い」のはなし。

何年も前から
「いつか会いに行ってみたいなぁ」
「作品を間近で見てみたいなぁ」

思っていたけれど
色んな事の歯車が合わずにいた。

白水麻耶子さん。


LOG-IN
という名の、尾道logでのイベント。
「ちいさいあなた」
という、似顔絵ワークショップに行きました。




尾道logは、坂の途中にあります。











「青い部屋」と呼ばれる
logアパートメントの1室の角に
その方は居ました。


白水さんといえば「」という程
印象的な作品たち。
なんてぴったりな場所なんだろう。
不思議な空間でした。




ちいさな白地の張り子が
古いプリンタートレイに並んでいます。
いいなぁ…これ。小さくて、並んでて。





起き上がりこぼしになっています。

先ずは
「この張り子を1つ、自分で選ぶこと」
そこから
「3つのキーワード」を決めて伝えて
落とし込んでいく
白水さんの描く「あなた」。


順番待ちの勝手がわからず、
前の方が描いて貰っている間
一応邪魔にならない様に…とは思いつつ
カオナシの如く佇む、
大人の迷い子のようなわたし。






青い部屋は
白水さんの青と溶け込んで
全部合わせて作品のようでした。




ここの左側に白水さん。



描いてる真隣の販売スペースに
佇むわたしは
余りにも「カオナシ」なので笑
一旦外に。


そういえば、ワタシの足元も青かった。





順番待ちの勝手がわかったので
小1時間、他のイベントスペースを愉しんだり。
log外へ出て
お茶を飲んだり、坂をウロウロしたり。

🥖『ネコノテパン工場』🥐




オモチャの世界のような店サイズのパン屋さん。

入り口も小ちゃいのだ。
(先客のおじさまが居て、入れず)



そうしてウロウロした後に。


「ちいさいバニラ」が出来ました。








黒髪の方です。(そりゃそうだ)



前の展示の際のDM。
サイズが思ったよりも「ちいさく」
なったのだそう。


小さな、囁くような声の白水さんは
「もう枚数が少ないのですが、どうぞ」
と言って、そっと入れてくれました。





本当はね。




この、ボール紙に描かれた青い人。
白水さん曰く「紙の人」も
連れて帰りたかったのです。

"これも販売中なのかな。
ワタシの順番のときに聞こう。
今描いてる方の邪魔しちゃ悪いし。"
などと思っていた矢先。

その方が、終わると同時に
「紙の人」を2人とも
連れて帰ってしまわれた。


ギャオーーーーウ!!
っっ!!

心の中で猛烈に後悔したが、時遅し。
かつての某番組風にいうと、
「ちょぉっと、待ったー‼️」と
背後から全力で言いたいきもち。
ワタシも告白したいのだ。

嗚呼、紙の人よ…。





白水さんに対面して描いて貰いながら
色んな話をしました。


話の合間にーーーー。

滔々と「紙の人」がどんなに素敵であったか。
私が連れて帰ろうと思っていたんです。
などと、突然の片想いっぷりを語り。

また別のはなしをしつつ。

話の間に間に、多分3回くらいは
行ってしまった「紙の人」への想いを
語ったであろう。

そして白水さんはきっと困惑したであろう…。
沢山笑ってくれたけれど。

底の方は人見知りのくせに、
クセがすごいわたし。
シュジンなどはいつもそんなわたしを
遠巻きに生温かくみています。


描く間が3〜40分だっただろうか。

「紙の人」
ばかりに囚われては勿体ないと思い直し
側に立ててあった
似顔絵張り子の写真を見ながら、
「他(よそ)のあなた」も素敵ですねぇ」
と言ったら、
白水さんが「よそのあなた…」と
小さく呟きながら
すごく笑ってくれました。

それから。

"「紙の人」またきっと描くので。
必ず描くので。その時にまた…"
といって、宥めてくれました。









今までの人生で「自分の似顔絵」など
欲しいと思ったことは無く。


「ちいさいバニラ」の3つのワード。
「猫」「きらきら星」「植物」

其々細かく指定なぞはせず、
白水さんのままに描いて頂きました。



後ろ姿🌟






画家や作家さんの話になり。
クートラスや網代さん。
きくちちきさん。
網代幸介さん、やっとお名前が分かって嬉しかった!
ありがとう、sioさん🌟



そのうちに
以前わたしのブログでも出てきた
尾道紙片にて
加藤智哉さんの個展があると教えて頂き
またそちらを訪問する事になりました。


そのお話はまた今度。




堂々と
頼んでいる方もいらっしゃったのですが、
写真はどうも気恥ずかしくて…。

最後に握手でお別れしました。



絵具で汚れた手を、申し訳なさ気に。
その手から力を貰って帰りました。




今回はこんなバニラの「青い」のはなし。






バニラの作っている
シルクスレッドの蝶🦋も
「青い」です。










では、また🌟