子どもの予防歯科の定期検診に行きました。


初めは少し嫌がる程度でしたが、

徐々に手で顔を覆って診察を妨害。


「お母さんは待合室でお待ち頂けますか?」


と言われ退室しました。


その後、

たまちゃんの癇癪が出てしまいました。


ただの検診だったのに30分位かかり、

「痛い!!痛い!!!」と泣き叫び、

待合室まで聞こえる位の

大声で喚いて、診察が終わったあとも

その場から頑なに動かなくなりました。


そのまま大声で泣き続け、

お手上げ状態でしたが、

動かそうとしても暴れるのでどうにもできず、、、、。


その時、


「ちょっといいですか?」


と見知らぬ女性に声をかけられました。

大きなため息の後、


「あなたの子供のせいで、

私の時間が40分奪われました!!

私の時間を返して下さい!!!

どうしてくれるんですか?!!

私にだって予定があるんです!!

どうしてくれるんですか?!!」


と顔を真っ赤にして怒鳴りはじめました。

確かに迷惑をかけている自覚はあったので


「ご迷惑おかけして申し訳ありません。」


と何度も謝りましたが、怒りがおさまらないようで許してもらえませんでした。


「なんであんな風になるんですか?

貴方の育て方が悪いんじゃないんですか!?

どうなってるんですか?!」


「それは、、、あの、

発達障害があり、気持ちの切り替えが

普通の子どもより下手ことがあって、

本当にごめんなさい。」


「は?病気のせいにするんですか?!!

病気なら許されるとでも思ってるんですか?!

都合のいい話ですね??!!」


「いや、病気ではないんです。。

でも、どうにもできない時があって。

もちろん、私の育て方が悪いのはそうかもしれません。申し訳ないです。本当にごめんなさい」


「病気は病気でしょ??!!

病気を言い訳にするなんて最低ですね。

こっちはそれで迷惑かけられてるのに!

時間返して下さいよ!!!」


「ごめんなさい。

時間は返せませんが、

ご迷惑おかけした自覚はありますし、

気持ちは受け止めます。申し訳ないです」


「気持ちを受け止める??!なにそれ、

それでどうにかなるの?ねえ??!」


そこで先生が気づき、見かねて


「すみません、こちらが悪いんです。」


と割って入ってくれましたが、


「先生は悪くありません!

この人の子どもが悪いんです!!!

先生は悪くないです!!

子供が悪いんですから!!!」


と言いました。

その後は先生が、

「あとはこちらで話します。」

と先生が話をしてくれ、その方は帰っていきました。

先生にも衛生士さんにも他の患者さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


たまちゃんの癇癪は幾度となく今までもありましたが、こんなに他人に思い切り迷惑をかけたことはなかったし、正直、パニックで動揺しました。


泣きそうになるのを堪えるのが必死で、

頭が真っ白でした。


ASDがこんなふうに他人に迷惑をかけることもあるんだと理解し、とても心苦しい一日でした。

昔は抱っこして連れ出せばなんとかなった娘の癇癪もなんともならない所にきてしまったんだな、と思いました。


帰りの待合室でも引き続き癇癪を起こしていた娘ですが、先に謝って回ったらなんとか許して頂けて優しい方がお水を持ってきてくれたりしてヒリヒリする心が少しだけ落ちついた気がしました。


こういう困難や生きづらさが、

たまちゃんにはこれから幾度となくあるんだろうなと思うと本当に胸が締め付けられます。


それと同時に、他人に迷惑をかけないための対策も親としてもっとしっかりしないといけないと感じました。