インタビュー続き
野上良太郎について。彼の物語での「正義の置き所」が気になっている。
健「うーん、たぶんそれは『電王』の大きなテーマだと思うんです。けっこういろんな監督さんと話すんですが、そこは良太郎の優しさとか力とは異なる部分の強さみたいなものが今回の提議なのかなって思ったりはしています。」
では、良太郎は、なぜ戦うことを選んだのてしょう?
健「なんだろうな…きっとすごく単純なことで、目の前で街が破壊されているのを見て『いま、ここで俺がやらないと街が壊れる、まずい!』って思ったからですよ。目の前で困っている人がいて、そこに迷わず手を差し伸べられる、ということが良太郎の強さだから。」
なるほど。そこを伝えることを意識してる?
健「最初はそうでもなかったんですが…途中からより優しさみたいなものを意識して演じるようにはなりました。ただ、最近はまるで神様みたいに優しくて(笑)。ある監督さんからは良太郎はそういう存在だって言われたんですが、あんな人が実際にいたら、逆に人間味が薄い。確かに人が良すぎるなあとは思っていて、そのバランスは考えようと、ほんと最近、思うようになりました。」
イマジンの演じ分けは?4人をひとりで演じるって面白いですか?
健「うん、でも別のイマジンだけど、結局、自分だからなー…。」
自分の演技を見ていかがですか
健「うーん、今のところですか。まあ、特になし!(笑)」
恥ずかしいとか、ダメだとか?
健「いや、ちょくちょくあるんですけど、とりあえず特になし!(ダメ押しに一同爆笑)」
演じ分けについて。
健「演じ分けられてるのかは自分ではわからない。」
なるほど。迷ったときは何を拠り所にするのでしょう。
健「これまで、演じ分けについて監督と話したことがないんです。各イマジンについての話はするんですけど…だから、やっぱり同じ表情、動きをしない。これは誰の表情とかって決めたくはないんです。」
茫洋かつ鷹揚で天然な野上良太郎。
そんな彼を演じる佐藤健はその上を行く茫洋さと心の強さを秘めていた!?
他の新人ライダーのことは知らないけど、やはり、大物でしょう!佐藤健君は!