姜尚中氏のAERAのエッセイ「愛の作法」を読んで、
いろいろと考えさせられました。
岩手県の平泉がユネスコの世界文化遺産に登録されたことを受けて、
氏は次のように書いています。
「『すべてのわざには時がある』。すべての物事には起こるべきタイミングがある
という旧約聖書の言葉です。(中略)平泉は3年前に落選して、地元はかなりのショックを
受けたようですが、来るべくして吉報が舞い込んできましたね」
すべてはタイミング。私の尊敬する上司が「プレゼンで重要なのは、中身では無い、タイミングだ。
得意先は何よりもタイミングを切望している」ということをおっしゃっていました。
そのことを思い出しながら、姜氏の言葉を噛みしめました。
平泉から瀬戸内寂聴さんのことに話しが進み、
次の言葉に繋がっていきました。
「寂聴さんは『代受苦』という言葉も述べられておられました。震災や津波で犠牲になった方々は、
難を逃れたわれわれに降りかかったかもしれない苦しみを身代わりとなって受けて頂いた、と。
残された者が死とどう向き合うか、悩みは尽きないでしょう。」
この言葉を読みながら、石原都知事の
「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」という言葉を思い出しました。
都知事の、この刺々しくて無配慮で大人げなく聞こえる発言は、
奥底で「代受苦」と通底しているのではないか、と、買被りすぎかもしれないけれど、
どこかで琴線に触れてしまった人がいるとすれば、そういうことではないかと、
思ってしまっていいものか、どうか。考えさせられてしまいました。
いろいろと考えさせられました。
岩手県の平泉がユネスコの世界文化遺産に登録されたことを受けて、
氏は次のように書いています。
「『すべてのわざには時がある』。すべての物事には起こるべきタイミングがある
という旧約聖書の言葉です。(中略)平泉は3年前に落選して、地元はかなりのショックを
受けたようですが、来るべくして吉報が舞い込んできましたね」
すべてはタイミング。私の尊敬する上司が「プレゼンで重要なのは、中身では無い、タイミングだ。
得意先は何よりもタイミングを切望している」ということをおっしゃっていました。
そのことを思い出しながら、姜氏の言葉を噛みしめました。
平泉から瀬戸内寂聴さんのことに話しが進み、
次の言葉に繋がっていきました。
「寂聴さんは『代受苦』という言葉も述べられておられました。震災や津波で犠牲になった方々は、
難を逃れたわれわれに降りかかったかもしれない苦しみを身代わりとなって受けて頂いた、と。
残された者が死とどう向き合うか、悩みは尽きないでしょう。」
この言葉を読みながら、石原都知事の
「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」という言葉を思い出しました。
都知事の、この刺々しくて無配慮で大人げなく聞こえる発言は、
奥底で「代受苦」と通底しているのではないか、と、買被りすぎかもしれないけれど、
どこかで琴線に触れてしまった人がいるとすれば、そういうことではないかと、
思ってしまっていいものか、どうか。考えさせられてしまいました。