どや顔が想像できる語り口を
どや語りと言ってみました。

どなたか、この言葉、すでに使っておられますか?

使っているなら、よろしい。
使っておられないのなら、私が、ハーイと初出権に手を挙げます。

さて、どや語りですが、
これをするのに、関西弁はすこぶる便利なんですね。
あ、そもそも、「どや」が関西弁ちっくですし、ね。

せやろ?
違うか?
わしの言うてること間違っとるか?

疑問形で畳みかける、この語り口は、
標準語でやると、間が抜けます。

そうでしょ?
違いますか?
僕の言ってること間違ってる?

間違ってる、間違ってる。となってしまいます。

さて、この「どや語り」について、
二つの気づき。

①この「どや語り」は、愛だ。
上司が贔屓の部下に。義父が大切な婿に。実父が社会に出る息子に。
こんな状況がよく似合うのが、この「どや語り」です。
②この「どや語り」が似合うのは、寿司屋のテーブル席だ。
どや主格が、どや目的格に対して、寿司桶上を奮発しておいて始まるのが「どや語り」です。
実際「頑固寿司」に行くと、かなりの確率で「どやペア」を見かけます。

愛は支配だ。
大阪には、愛が充ち溢れてるからね。