息子と、大阪のおばちゃん

昨日、息子とスーパーのレジに並んでいた時のことです。

前に並んでいた60ぐらいのご婦人が話しかけてきました。

「かわいいお坊ちゃんねぇ。色が白くって、本当かわいい」

あ、どうも、ありがとうございます。
なんて恐縮していたら、話には続きがありました。

「私なんか、子どもが出来なかったんですよ。ひとりも。
　私自身が、姉妹しかいなかったから、男の子は難しいとは思ってたけど
　それどころか、ひとりも出来なかったんです。」

それは、お辛かったですね。

「で、ちゃんと病院に行って、
　先生に言われて主人の精子を持っていったら、
　主人の精子が薄くて、少ないっていうのよ」

スーパーのレジ前で話す話じゃなくなってきました。

「人工授精みたいな施術も受けたり、
　努力したんだけど、やっぱりダメだったの」

大阪のおばちゃんの、コミュニケーション力って、凄いな。
心のハードルを乗り越える力って、いうか・・・。
ちょっと乗り越えすぎだとは思うけど、ついつい聞き入ってしまいました。
で、巻き込まれてしまい・・・

実は、僕たち夫婦も、いま病院に行ってるんです。
でも、なかなか結果がでなくて・・・。

と言うと

「大丈夫。まだ若いから。それに、こんな可愛い坊ちゃんがいるじゃない。
　どうしてもダメだったら、世の中には私みたいな人もいるんだって
　思ってみてね。少しは気持ちの助けになるんじゃないかしら」

と（関西弁で）おっしゃっていただきました。
レジの会計が済んでも、話が続きそうだったんですが、

息子が「早く行こうよ」

と駄々をこねだしたので、そこで失礼いたしました。

この話の要約
①息子は、つい話しかけたくなるほどかわいい。
②子どもを授かるって、実は大変なことなのだ。
③大阪のおばちゃんって、凄い。

蛇足
「本当に、かわいいお坊ちゃんだこと。
　さぞ、奥様がお綺麗なんでしょうね。」
と、ご婦人、

え？え？、僕は？僕は？
けっこう似てるって言われるんだけど？