メロディーの出だしについての覚書です。

このテーマは、「きらきら星の息子たち」でも見てきました。

CCGGが、「きらきら星」の出だしです。AAG-FFEEDDC-と続きます。

C-G-というモチーフが、スターウォーズのテーマや、
スーパーマン、ETのテーマなどに展開されていったことを、
「きらきら星の息子たち」では見てきました。

主音から属音へ

安定から跳躍へ

いわば、「冒険」のモチーフだと私は見ています。

これが短旋律になると、冒険を夢見る気持ち、
いわゆる「憧憬」のモチーフになるところを見ていきましょう。


2つの例を見てみます。

アニメ(TV版)「銀河鉄道999」のテーマ曲。

♪汽車は闇を抜けて光の海へ夢が散らばる無限の宇宙さ

まさに憧憬の歌詞が歌われるメロディーは、

ACE-DEDC-HA

この中で骨格になっている音は

A-E-

主音から属音。

短調であることが、このモチーフの情緒を
「跳躍」から「跳躍への憧憬」に変えています。

非常に似たモチーフとメロディーを持った旋律に、
やはり松本零士作品である「宇宙戦艦ヤマト」のエンディング曲「真赤なスカーフ」

♪あの娘が振っていた真赤なスカーフ誰の為だと思っているか?
 誰の為でもいいじゃないか みんなその気でいればいい 
 旅立つ漢の胸には 浪漫の欠片が欲しいのさ

これこそ憧憬の歌詞そのものです。

冒頭のメロディーの骨格は、やはり

A-E-です。

ちなみに、この2曲は、メロディー全体も酷似しています。
ほぼ同じ情緒を描くのに、メロディーが似るのは必然なのでしょう。

さて、次は仮面ライダーの2つのテーマ曲の覚書を
書きたいと思います。

いつ書けるかなぁ。